メラニア・トランプphoto:Joey Sussman/shutterstock アメリカ大統領であるドナルド・トランプの妻であるメラニア・トランプは、つばの広い帽子を好むことで知られている。これまでも公式行事や外遊の場で印象的なハットスタイルを披露してきたが、2025年9月17日のイギリス訪問では、特にその「サイズ感」が話題を呼んだ。
この日、夫人はDiorのテーラードスーツに深い紫の帽子を合わせて登場。目元が隠れるほどのシルエットに、SNSでは「存在感がありすぎる」「大きすぎる」といったコメントが並んだ。
過去にも“印象的な”帽子で注目を集めてきた
こうした「主張する帽子」は今回が初めてではない。2018年4月、ホワイトハウスでのフランス大統領夫妻歓迎式典では、真っ白なMichael Korsのスーツに合わせた白のハットが話題に。「軍礼よりもメラニアの帽子が注目をさらった」と報じたメディアがあったほどだった。
また、2019年のイギリス訪問では、Dolce & Gabbanaのクリーム色のスーツにマッチしたHervé Pierreデザインの幅広のハットを着用。王室メンバーに一歩も引かない華やかさだったことを否定する人はいないはずだ。
公の場における彼女の帽子選びは、一貫して「存在を示す手段」として機能してきたようだ。
視線をコントロールする心理的効果
「なぜメラニア夫人はつばの広い帽子を好むのか?」については、さまざまな分析がされている。ファッション心理学者のドーン・カレンは「広いつばは、他者との心理的距離を生み出す」と指摘。目元を部分的に隠すデザインは、注目を浴びながらも距離を保つ「静かな防御」の役割を果たすという。
またスタイリストのジェシカ・モーガンは、「夫と並ぶ際、視線を夫側に誘導する効果もある」と述べる。派手さの裏には、視覚的なバランスを計算した冷静な戦略があるのかもしれない。
ファッションとしての美学
メラニア夫人のファッションは、ヴィンテージ感とオートクチュール的エレガンスを醸し出すものが多い。帽子は彼女の美学を象徴するアイテムであり、1960年代のジャクリーン・ケネディやオードリー・ヘプバーンを彷彿とさせる。クラシカルな装いは、彼女のブランドイメージを強調する手段になっているのかもしれない。
「メラニアらしい」と話題に
2025年のイギリス訪問での帽子が特に目立ったのは、色と形のコントラストにある。スーツの色とは異なる深いパープルをあえて選び、荘厳さと距離感を演出。Dior特有の構築的なブリム(つば)の形状が人々の目をさらった。Xでは「まるで帽子(そのものが)が何かを物語っているよう」「彼女にしか似合わない」といったコメントが相次ぎ、賛否を超えて皆が「メラニアらしいスタイル」と認識しているようだった。
彼女にとって「防御」であり「演出」でもあるつばの広い帽子。注目をコントロールしながら存在感を保つ戦略の一部なのだろう。批判も称賛もすべて計算のうち—— そう思わせるほど、彼女のハットスタイルは世界中にインパクトを与えている。
Trump: “Show the Royals your impression of a hat stand”
— Rusty B 🎭 (@StretfordEnd_10) September 17, 2025
Melania: pic.twitter.com/Jldd7kA1ie
---fadeinPager---
Melania Trump wears wide-brim hat that covers her eyes to UK state visit https://t.co/ssD8fdFAA6
— USA TODAY (@USATODAY) September 18, 2025
---fadeinPager---
First lady embraces moment in spotlight during state visit https://t.co/pKcucp1Qw1 pic.twitter.com/6ekuEZizMj
— The Washington Times (@WashTimes) April 24, 2018
---fadeinPager---
Melania Trump compared to 'My Fair Lady' after meeting the queen in white dress and hat https://t.co/jywitZxa7E pic.twitter.com/gp4jL1UbZx
— Yahoo Life (@yahoolife) June 3, 2019