ダウンメーカーとして確固たる地位を築いてきたナンガ(NANGA)が、新たなステージへと歩を進めた。アウトドアの機能性を軸に、日常のスタイルにも馴染むアパレルライン「MODMNT(モドメント)」がデビュー。ブランドの新たな挑戦が、2025年秋冬シーズンから本格的にスタートした。

アウトドア愛好家に根強い人気を誇るナンガ(NANGA)が、新アパレルライン「MODMNT(モドメント)」を始動。2025年秋冬シーズンの1stデリバリーが、10月10日(金)より発売されている。
ブランド名の由来は、「Module(組み合わせ)」「Mode(流行)」「Equipment(装備/道具)」「Element(要素)」を融合した造語“Modulement”。モジュールのように組み合わせ、拡張できるウェアという発想を軸に、アウトドアの機能性を保ちながらも、都市生活に自然に溶け込む服づくりを目指す。
1stデリバリーでは、コレクションのキーアイテムとなる「LINER DOWN JKT」をはじめ、軽量で保温性に優れたダウンシリーズを中心に展開。さらに、それらをドッキングすることで拡張可能なデニムジャケットや、ネイビーのスモックパーカーをショート丈にモディファイした「MIL SMOCK SHORT」など、多彩なアイテムが揃う。
加えて、ナバホ族の伝統的な織物“MOKI(モキ)”から着想を得たニットシリーズも登場。ネイティブアメリカンの文化を感じさせる柄や色使いを現代的に再解釈し、MODMNTならではの世界観を提示している。



このプロジェクトの根幹に欠かせないのが、エンジニアド ガーメンツ創業者・鈴木大器の存在だ。ネペンテス・アメリカ代表としてニューヨークを拠点に活動する彼は、ミリタリーやワーク、アウトドアといった多様な要素を再構築し、現代のリアルクローズへと昇華させてきた。その審美眼と構築的なアプローチが、ナンガの新たな実験場ともいえるこのブランドに結実している。
機能性とデザイン性の両立を追求するナンガが、新たなアプローチで挑む日常着のかたち。モジュールのように変化し続けるMODMNTの今後の展開にも、期待が高まる。
MODMNT
TEL:0749-55-1016
https://modmnt.jp/

谷田部 凱
エディター/ライター
文化服装学院アパレルデザイン科を卒業後、独学でWebライターとして活動を開始。徳間書店のモノ・トレンド誌『GoodsPress』編集部にて約2年間の編集経験を経て、現在はフリーランスとして活動中。ファッションや時計をはじめ、家電、オーディオ、ウェルネス、モビリティなど、多彩なカルチャーに関心を寄せている。近ごろはランニングやサウナ、自転車に熱を上げる日々。