“お金”を介さない、新しい価値の交換
スタイリスト小沢宏によるイベント「マネー イズ オーバー」が、渋谷パルコ 1階のポップアップスペース「ダイロッカン」にて開催される。「お金」をテーマにした“物々交換型”の試みだ。 会期は10月17日から22日まで。
小沢は長野県上田市で「エディストリアルストア」を運営。セレクトショップやブランドの倉庫に眠る在庫を独自の審美眼で選び、“デッドストックを生き返らせる”ことを掲げて再編集した店舗だ。リユースにとどまらず、ファッションが本来持つ創造性と持続性の両立を探る実験場にもなっている、と言えるだろう。
また、各地で展開されるポップアップ「ライブ ストック マーケット」でも注目を集めてきた小沢であるが、活動を重ねる中で「お金って何だろう?」という根源的な問いに辿り着いたという。今回のポップアップイベント「マネー イズ オーバー」は、その問いへの小沢なりの応答である。



メインロゴにはジョン・レノン&オノ・ヨーコの"WAR IS OVER"をサンプリングし、「Love and Peace from Hiroshi Ozawa & Friends」の一文が添えられている。小沢の友人や知人たちが不要品を無償で提供し、来場者は自らの持ち物を持参し、交換を行う仕組みだ。

ここでは「お金」という媒介が存在しない。小沢自身が一点一点を吟味し、人と人、モノとモノのあいだに新たな価値を見出す。そんなお金不要のコミュニティイベントである。
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出品者には各界のキーパーソンも参加
出品者には、クリエイティブディレクターの栗野宏文(ユナイテッドアローズ上級顧問)、DJ・文筆家の青野賢一、ファッションジャーナリストの山下英介のほか、秋元剛、梶原由景、鴨志田康人、黒野智也、中原慎一郎など、ファッション業界を牽引する面々が名を連ねている。
小沢は、「すべては『お金ありきで』成立している世の中ですが、ほんの僅かな抵抗をしたい」と語る。「マネー イズ オーバー」は、単なるマーケットイベントではない。 人類が本来行ってきた物々交換という営みを通して、 私たちが信じてきた価値の在り方を、問い直す機会になるだろう。
『MONEY IS OVER』
会期:10月17日〜10月22日
会場:渋谷 パルコ 1階 「DAIROKKAN」(東京都渋谷区宇田川町15-1 渋谷パルコ・ヒューリックビル)
開館時間:12時〜20時
問い合わせ先:FUTURE INN ozawa@futureinn-tokyo.com
@ozawahiroshi
@edistorial_store