【全身に250個のタトゥー】“ボディースーツ美女”が語る、痛みと誇りの5年間

  • 文:吉井いつき
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Shutterstock ※画像はイメージです

オーストラリア、メルボルンに住むブルー・ヴァレンタインさん(28歳)は、全身に250個ものタトゥーを彫って「ボディースーツ」と呼びSNSに公開、話題を集めている女性だ。コンテンツクリエイターでインフルエンサーでもある彼女を、米ピープルが取り上げている。

一つ一つに思いを込めた250個のタトゥー


ヴァレンタインさんは首から下のほぼ全身にタトゥーを入れている。デザインコンセプトはすべて彼女自身が手がけており、ミリタリーやヴィンテージ、ウェスタンなど多様なテーマでイラストや文字を彫り込んでいる。そのテイストは1950年代のピンナップカルチャー風で統一されており、「ボディースーツ」と呼ぶのにふさわしい調和した雰囲気がある。


また、一個一個のタトゥーに様々な思いを込めているといい、中にはヴァレンタインさんの両親や兄弟など家族をテーマにしたものもある。「一番好きなのは喉のタトゥーの『Not your Valentine(あなたのバレンタインじゃない)』。ヴァレンタインは私のファミリーネームで、大胆で私の個性を強く表していると思います」


現在ヴァレンタインさんは、Instagramに5万人以上、TikTokに3万人以上のフォロワーを持つ。彼女がアップしたタトゥー紹介動画には、「めちゃくちゃクール!」「素敵だ」「計画的にタトゥーを入れられる人、大好き!」と多くのファンが賞賛のコメントを寄せている。

23歳から始めたタトゥー「本当に良かった」


ヴァレンタインさんがタトゥーを彫り始めたのは5年前、23歳の時だった。海外のタトゥーマニアしてはやや遅いデビューであるが、その理由について彼女は次のように語る。「注射や採血が苦手で、最初は痛みに耐えられるか不安だったんです」


最初に入れたのは、肋骨のあたりの小さな花のタトゥーだったという。ひどい痛みだったというが、スタジオを出る頃には痛みはすっかり引いていて、次の予約を取ったそうだ。それから毎週のタトゥーショップ通いが始まった。そして、5年の歳月と日本円にして500万円近い大金を費やし、ヴァレンタインさんは胸、腹部、臀部を含むほぼ全身のタトゥーを完成させた。


「23歳まで待ってタトゥーを入れ始めて本当に良かった。そうでなかったら大変なことになってました! おかげで全て計画的に進められたし、思い描いていた通りにできました」


ヴァレンタインさん自身は自身のタトゥーを非常に気に入っており、時間をかけて計画し完成させたことを誇りに思っている。だが、そのせいで不快な思いをすることも頻繁にあるという。「男性は必ず私をじろじろ見て、不適切な質問をします。バーで働いていますが、セクハラみたいな言葉をかけられない夜はないですね」


不愉快なこともあるが、愛情深いパートナーや応援してくれるフォロワーに支えられているヴァレンタインさん。彼女には目下一つの悩みがある。それはタトゥーを入れられる場所が顔と耳と足の裏くらいしか残っていないことだ。「顔だけはそのままにしておきたい 」と、次は耳にタトゥーを入れる予定だという。

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【動画】自らのタトゥーを紹介するブルー・ヴァレンタインさん

@thebluevalentinex Category is: Western 🤠 #tattootour #traditionaltattoo #tattoogirl #tattoo #tattoolover ♬ original sound - Nate Anderson

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【画像】首から下はほぼタトゥーに覆われている

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