生まれた瞬間に“避妊具を握りしめた赤ちゃんの写真に話題騒然「これぞ奇跡の一枚」

  • 文:大村朱里
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Shtterstock-leungchopan ※写真はイメージです

生まれたばかりの赤ちゃんが、母親の避妊具をしっかり握って誕生ーー。ブラジルで生まれたばかりの男の子が、母親の避妊用コイルを小さな手に握りしめて誕生した衝撃的な写真が世界で話題を呼んでいる。

赤ちゃんの名前はマテウス・ガブリエルくん。母親のケイディ・アラウージョ・デ・オリベイラさんは、妊娠防止率99%とされる銅製IUD(子宮内避妊器具)を約2年間使用していた。だが、その“鉄壁”を突破して、マテウスくんは見事にこの世に生まれた。

IUDはT字型の小さな避妊具で、子宮内で銅を放出して受精を防ぐ仕組み。通常は5〜10年間有効とされるが、ケイディさんは定期検診で思いがけない妊娠を知らされ、医師は「除去すると危険」と判断。妊娠期間中、IUDはそのまま体内に残されていた。

妊娠中は出血や胎盤剥離などのトラブルにも見舞われたが、幸い母子ともに無事出産。ブラジル・ネロポリスの病院で生まれたマテウスくんは、まるで勝者のようにIUDをしっかりと握りしめていたという。

この瞬間を撮影したのは担当医のナタリア・ロドリゲス医師。SNSに投稿された写真には、「私の勝利のトロフィー:私を止められなかったIUD!」とのキャプションが添えられ、世界中から祝福と驚きの声が寄せられた。

一方、父親は「もう工場は閉店した」とユーモアたっぷりにコメント。ネットでは「強すぎるベビー誕生」「これぞ奇跡の子」との声が相次いでいる。

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実は過去にも同様の奇跡が…

同様の出来事は今回が初めてではない。数年前、ベトナム北部の病院でも、別の男の子が母親のIUDを握って生まれたケースが報告されている。担当医は「装置が位置からずれて避妊効果が失われた可能性がある」と説明している。

確率1%未満の“突破”を果たした赤ちゃんたちは、まさに「命の意志の強さ」を体現しているのかもしれない。

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【画像】避妊具をトロフィーのように握りしめている赤ちゃん。