
のんびりした夏の午後が、一瞬でヒヤリとする光景に変わったーーー。
8月下旬、カナダ・バンクーバーのバーナビーマウンテン公園に突如として大型の熊が現れ、多くの来園者がパニック状態に。なかでも「全く気づかない無防備なカップル」が映像に捉えられ、SNSで大きな話題となっている。
目撃者のディビャンシュ・チャウビサさんが撮影した動画には、熊が突然、公園の芝生エリアに現れる様子が捉えられている。周囲の人々は慌てて荷物をまとめ、散り散りに避難する中、毛布に座る一組のカップルだけはまったく気づかず、まるでピクニックを楽しみ続けるかのように微動だにしなかった。
熊がふたりのすぐそばまで迫り、周囲の人々が「逃げろ!」と叫び声をあげるも、カップルはなかなか状況を理解できない。それでも何度かの呼びかけでようやく気づき、熊が毛布に到達する直前に辛うじて避難に成功。その後、熊は残された荷物を物色したものの、ふたりを追う様子はなかった。
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NHLのマスコットも熊に遭遇
この映像が拡散されると、SNSでは「これはホラー映画のワンシーン」「よくいままで気づかなかったな…イヤホンでもしてたのか?」「熊に気づかないなんて平和ボケにもほどがある」「心臓止まるかと思った、でも最後助かってよかった」など、安堵と皮肉のコメントが相次いだ。
熊の“ニアミス”はこれだけではない。アラスカでは、NHLシアトル・クラケンのマスコット「ブイ」がチームメンバーと釣りに出かけていた際、茶色い熊に水中で追いかけられる出来事も。幸い、数メートル手前で熊は立ち止まり、大事には至らなかった。
選手のジョン・ヘイデンは「ブイの派手な見た目に熊が興味を示したんだろう」と冗談交じりに語っている。
野生の熊との遭遇は「ちょっとしたハプニング」ではなく、一歩間違えれば命に関わる。それでもネット上では、「熊に気づかないカップル」というシュールな構図に、恐怖と笑いが入り混じった反応が続いている。
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