
世界的に有名なタトゥーアーティストが、自身のSNSでタトゥーを黒く塗りつぶしたりレーザー除去したりする様子を公開し、話題を集めている。米ピープルが取り上げた。
いらないタトゥーをブラックアウト
アメリカ在住のタトゥーアーティスト、キャット・ヴォン・D(43歳)は、かつてテレビ番組への出演で有名となり、実業家やミュージシャンとしても成功を収め、Instagramのフォロワーが960万人を超えるインフルエンサーとしても活躍している。
そんな彼女のトレードマークが全身のタトゥーだったが、ここ数年、キャット・ヴォン・Dは首筋のタトゥーをレーザー除去したり、腕や胴体を真っ黒なインクで塗りつぶす「ブラックアウト」をする様子を公開し続けている。
2023年に公開して大きな反響を呼んだ投稿では、「ブラックアウト」のプロセスを公開している。「今の私とはもはや一致しない、人生のある部分を象徴するタトゥー」を消すため、肌の広い範囲に真っ黒なタトゥーを入れる。動画投稿時点で17回のセッション、合計40時間近くを費やしたという。
本人は黒く塗りつぶした部分の「見た目の美しさを気に入っている」と延べ、まるで白紙の状態になっているみたいでとても満足感がある」と語っているが、緻密なタトゥーが刻まれていた腕や腹が真っ黒に染まった様子はフォロワーらに大きな衝撃を与えた。この投稿は17万回以上のいいねを獲得しているが、「元のタトゥーよりずっとひどくない?」「肌に悪いのでは」「なんでこんなことを」といったコメントが多く寄せられている。
なぜタトゥーの女王はブラックアウトを選んだのか?
キャット・ヴォン・Dはなぜタトゥーを消すという決断をしたのか。その理由について、彼女は昨年雑誌のインタビューに「長年かけて入れてきたタトゥーの多くにうんざりしていたんだと思う」と答えている。レーザー除去ではなくブラックアウトにしたのは、消したいタトゥーの数が大きすぎて身体への負担が大きかったためだ。首筋などレーザー除去を行っている場所もあるが、全身広範囲にわたるタトゥーを消すには、ブラックアウトが最善だったという。
「過ぎた時間の痕跡を体に刻んだままでも構わないという人もいるけれど、個人的には毎朝それを見て目覚めるのにうんざりしたし、鏡を見るたびに思い出させられるのが嫌だった」キャット・ヴォン・Dはブラックアウトする意図についてこのように述べている。
最近のSNS投稿を見ると、緻密な人物画のタトゥーが刻まれていた両腕は一部を残して肩や背中まで真っ黒になっている。今年7月にレーザー除去の様子を明かした首筋も、徐々に傷跡が消えてきているように見える。目立つ場所に残るタトゥーは、顔の星々や胸の草木などごく一部となっている。キャット・ヴォン・Dの「過去の痕跡」は確実に塗りつぶされているようだ。
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ブラックアウトタトゥーの様子
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最近のキャット・ヴォン・D
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首筋のタトゥー除去を行う様子
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かつてのキャット・ヴォン・D
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