“人のための建築”を探る、10年目のソウル都市建築ビエンナーレ

  • 文:チェ・ヨンファン
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SEOUL ソウル/韓国

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会場は都心部の「開かれたソンヒョン緑地広場」と「ソウル都市建築展示館」一帯。大型の屋外インスタレーションなど、多彩な展示が並ぶ。 © Heatherwick Studio

ソウル市が主催する「第5回ソウル都市建築ビエンナーレ」が、9月26日から11月18日まで開催される。10年目を迎える本イベントは、都市と建築の未来をテーマに、世界中の建築家、都市計画家、アーティスト、市民が集う国際的なプラットフォームだ。

今年のテーマは「魅力的な都市、人のための建築(Radically More Human)」。建築の外観が人の脳や身体、そして社会に与える影響に着目し、健康やウェルビーイングの視点から建築のあり方を問い直す。総監督は、ロンドンを拠点に活動するデザイナー、トーマス・ヘザウィック。日本建築界を代表する隈研吾や、プリツカー賞受賞者フランシス・ケレも参加する。未来の都市の姿がのぞけそうだ。

www.seoulbiennale.org

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総監督トーマス・ヘザウィックは、建築からプロダクトまで手掛ける世界的デザイナー。代表作にグーグル本社や麻布台ヒルズなどがある。 © Heatherwick Studio

※この記事はPen 2025年10月号より再編集した記事です。