BEIJING 北京/中国

1964年開業の「北京友誼商店」のリニューアルが話題になっている。海外諸国との交流が動きだした60年代半ば以降、政府関係のセレブリティや駐在員、外国人観光客向けに海外製品や国内の高級工芸品を販売していた同店は、まさに庶民の憧れの地だった。しかし改革開放政策によって、誰でも輸入品を買えるようになった90年代以降は次第に存在意義を失って閑散としていた。
今回は、倉庫や職員食堂など、もとの空間を活かしながら大幅にリノベーション。Z世代に人気のカフェ、ブルワリー、レストランなどが入居し、一時期は終コン化していた名所が若者のホットスポットへと生まれ変わり、活気を取り戻している。

※この記事はPen 2025年10月号より再編集した記事です。