スケーターとのコラボが話題沸騰、創業150年超の老舗ラグブランドの挑戦とは?

  • 文:木村菜穂子
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CAIRO エジプト/カイロ

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動画には、熟練の機織り職人がスケーターとして登場。

150年以上の歴史を誇るラグブランド「カッハール1871」が、5代目オーナーの決断により、若手アーティストを起用したコンテンポラリーなデザインへと大きく舵を切った。

発表された「Still Rolling」というキャンペーンでは、3世代のスケーターがパークに敷き詰められた伝統的な柄の絨毯の上を滑り、ジャンプする動画を公開。上質なお洒落を追求する若い世代の心を掴んだ。今後もすべて一点ものかつ手づくりというブランドの伝統を守りながら、シンプルな現代風の柄の制作を続ける。新デザインは若者にとって親しみやすい上、制作期間も大幅に短縮されるメリットも。時代とともに進化する老舗にさらなる注目が集まる。

https://kahhal1871.com

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伝統的な織機でモダンな柄を織りあげる。昔ながらの柄は完成まで半年から1年かかるが、コンテンポラリーなデザインは3カ月から半年と短期で済む。この速さも若い世代にうける理由だ。

※この記事はPen 2025年10月号より再編集した記事です。