【リーバイス】1901年モデルを“日本語表記”で復刻! 遊び心あふれる特別デニム

  • 文:一史
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レザーパッチの英語を日本語に変更した「LVC 1901 501® LVC 1901 RIGID KATAKANA」。文字のうち「サンフランシスコ・カリ」のカリとは、CAL(カリフォルニア)のこと。¥66,000。

腰のレザーパッチを見て思わずニヤリと笑顔になるこのデニムは、リーバイス®の復刻コレクション「リーバイスビンテージクロージング」の一本。ヒップポケットがはじめて左右についた1901年モデルの復刻版である。当時はサスペンダーで吊って穿いていたため、復刻版でもベルトループはついていない。ウエストをジャストで合わせるか、オーバーサイズを選びサスペンダーを取り付け往年のワーカーを気取る着こなしもよさそうだ。洗い込めばよりリアルな時代感を味わえるだろう。

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紙タブもじっくりと眺めると楽しさが満載。

単なる1901年モデルの復刻ならこれまでもあったが、今回の「LVC 1901 501® LVC 1901 RIGID KATAKANA」が特別なのは、日本の生地を使った日本縫製で、文字も日本語表記なこと。現在のリーバイスビンテージクロージングのシュリンク トゥ フィット(洗って縮ませ身体に馴染ませる)生地がすべて日本生産なこともあり、デニム文化の魂を受け継ぐ日本への深い敬意が込められた一本なのだ。

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生地は洗っていないリジッドで、シュリンク トゥ フィットのプレーンセルビッジデニム。ベルトループがつかずサスペンダーボタンを装備。

とくに注目されるのはやはり各部に徹底した日本語表記だろう。レザーパッチ、紙タグだけでなく、リベットやボタンまで日本語になっている(パーツ製造の金型をわざわざ作ったということ)。この日本語翻訳がいかにも海外風なのが、日本暮らしの我々には実に微笑ましい。フォントの使い方、タイポグラフィー、表記のズレたユーモアを味わうのが大人の愉しみというもの。スニーカーの世界ではエラー品と呼ばれる製造ミスの品に超高値のプレミアムがつくことがあるが、似た特別感を味わえるデニムである。

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ヒップポケットが左右についた記念すべき1901年モデル。ポケット補強リベットが生地を被せた“隠し”でなく露出しているのも時代の古さを物語る。

発売開始は、9月9日(火)18時よりリーバイス®公式オンラインストアにて、10日(水)より全国のリーバイス®ストア5店舗にて。先駆けた8月8日(金)に原宿フラッグシップストアがリニューアルオープンした記念として同店で限定発売したデニムの一般発売となる。デニムブームが巻き起こり古着市場でもビンテージが高騰しているなかで、デイリーに穿き自分ビンテージに育てたい逸品だ。

リーバイス®公式オンラインストア

https://levi.jp/

高橋一史

ファッションレポーター/フォトグラファー

明治大学&文化服装学院卒業。文化出版局に新卒入社し、「MRハイファッション」「装苑」の編集者に。退社後はフリーランス。文章書き、写真撮影、スタイリングを行い、ファッション的なモノコトを発信中。
ご相談はkazushi.kazushi.info@gmail.comへ。

高橋一史

ファッションレポーター/フォトグラファー

明治大学&文化服装学院卒業。文化出版局に新卒入社し、「MRハイファッション」「装苑」の編集者に。退社後はフリーランス。文章書き、写真撮影、スタイリングを行い、ファッション的なモノコトを発信中。
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