【ホテル×人気ピッツェリア】街に溶け込む癒しの隠れ家、「SOIL Nihonbashi Hotel」の新しい体験

  • 文:今井未央
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「SOIL Nihonbashi Hotel」の客室。

9月1日、日本橋・人形町で展開する「SOIL Nihonbashi」の宿泊棟として、「SOIL Nihonbashi Hotel」が開業した。

同施設は、2021年瀬戸内海・生口島にオープンした「SOIL Setoda」に続き誕生した、都市型の分散型複合施設。全14室で、小さなホテルの近隣には、べーカリーカフェ「Parklet Bakery」、ワインショップ「timsum」、コワーキングスペース「Soil work Nihonbashi」が並び、街の暮らしに寄り添いながら彩りを添えていく。

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デザインユニット・ステープル スタジオがオリジナルで制作したこだわりのソファが、客室にアクセントを添える。
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空間デザインの基調となるれんが色は、人形町の街並みにインスパイアされたもの。
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客室には、懐かしいカセットテープで音楽が楽しめる部屋も。

“路地裏園芸”がコンセプト! ユニークな取り組み数々

ホテルのコンセプトは“路地裏園芸”。路地に並ぶ100種類を超える鉢植えと住民同士が株分けをしながら緑を育んできた日常に着目し、街そのものをデザインに取り込んだ。近隣住民から受け継ぐ緑の“お裾分け”は、館内随所に散りばめられ、都会の真ん中にありながら静かに心をほどいていく。

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近隣からの“お裾分け”はバルコニーからも顔を覗かせている。

館内にはデザインチーム「staple studio」によるインテリアが点在。廃棄された植木鉢を再生させたプランターや、「自然の揺らぎ」を表現した石のスピーカーなど、この場所のためだけに制作されたプロダクトが訪れる人を迎える。

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手に馴染むようにデザインされた信楽焼のオリジナルプランター。
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「自然の揺らぎ」を表現した石のスピーカー。

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ホテル1階には、サワードウ生地を使ったピッツェリア「Pizza Tane」が同時オープン。近所の関連店舗である、「Parklet Bakery」で育まれた酵母をもとに、旬の素材を惜しみなく使ったピザを提供する。生地の力強い香りと野菜の豊かな風味は、ここでしか味わえない一枚だ。

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ベーカリーカフェ「Parklet Bakery」の酵母を使ったピザ。

SOIL Nihonbashiが目指すのは、ホテルという枠を超え、街とひとつになること。滞在を通して街に溶け込み、ゲストが“良き隣人”として帰っていく──そんな新しいホテル像を描いている。

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人形町の街に溶け込むデザインは、コンパクトながら開放的だ。

SOIL Nihombashi Hotel

東京都中央区日本橋人形町3-2-4
https://www.instagram.com/soil_nihonbashi/
https://www.instagram.com/pizza_tane/