
ベントレーモーターズは、最高級の塗装仕上げ「オンブレ by マリナー」を発表した。フルボディのグラデーション塗装で、ビスポーク部門マリナーを通じ、3種類のカラーバリエーションから注文可能だ。初めて採用したモデルとなったのはコンチネンタル GT スピードで、米国モントレーの「ザ・クエイル:ア・モータースポーツ・ギャザリング」にて披露された。
オンブレ塗装は、前後に異なるカラーを塗り分けた上で、伝統的な調色技法を幾重にも重ねることで実現する。作業には約56時間を要し、2名の職人によって仕上げる。塗料の反応や融合は極めて繊細。完成したボディは角度や光の加減によって自然なグラデーションを描き、唯一無二の存在感を放つ。
公開された車両では、前方のトパーズから後方のウィンザーブルーへとフェード。ホイールにも同様の処理が施され、外観全体に一体感をもたらしている。

インテリアもエクステリアと呼応する。前方にはトパーズのレザーを用い、後方へ進むにつれて深みのあるベルーガへ。ドラゴンフライのアクセントがシートやドアを彩る。
センターコンソールなどにはサテン仕上げのベルーガ塗装ヴェニアを採用し、触感と視覚の両面で質感を強調。さらに三面回転式「ベントレーローテーションディスプレイ」、英国製オーディオ「Naim for Bentley」、「ダーククローム インテリア・スペシフィケーション」を装備する。
この新たな塗装技術は今後、各国の正規販売ネットワークを通じて展開される。
