
「衣服」を媒体として現代の空気を切り取ってきたグラフペーパー(Graphpaper)が、プーマ(PUMA)とのコラボレーションシューズ「SPEEDCAT PLUS」別注モデルを8月30日より発売する。ドライビングシューズを起点に生まれた流麗なフォルムを持つ「SPEEDCAT PLUS」に、グラフペーパーならではの解釈を重ねた一足だ。
特徴的なのは、アッパーに施された立体的なキルティングステッチと、アイレットを隠したミニマルな構造。そして、スムースレザー、スエード、ヌバックという異なる質感のレザーを組み合わせることで、2025年秋冬コレクションのテーマである「ARRANGEMENT」を体現している。素材の配置がもたらす構成美は、アートとファッションを横断するグラフペーパーの哲学を如実に物語る。さらに、ソールから刺繍に至るまで統一されたグレージュの色調は、抑制の美学と現代的なモード感を併せ持つ。ロープロファイルのフォルムは、ボリュームのあるボトムスとも自然に調和し、都会的なスタイリングを支える存在となるだろう。
今季のグラフペーパーは「COLLAGE」「ABSTRACT」「LINE & STRIPE」という3つのテーマを掲げ、異素材や色彩の配置、段染めによる抽象性、直線的要素の取り込みなど、アート的手法を衣服に落とし込んでいる。その流れを汲む本作は、ただのコラボレーションに留まらず、ブランドのシーズンを象徴する作品のひとつ。
アートの視座を持ちながら日常に溶け込む。グラフペーパーが提案する「SPEEDCAT PLUS」は、現代の都市にふさわしい足元の解答だ。

