繊細な手仕事が旅を彩る、プラダのダッフルバッグ

  • 写真:Yuki Saito(W) 編集&文:栁澤 哲
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高級なトランクやバッグなどを扱う旅行用品の専門店として創業したプラダ。ブランドのレガシーである卓越した職人技と、モダンな感性が融合した新作バッグには、プラダのアイデンティティが息づいている。

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ライニングにはボディと同色のナッパレザーを用いた贅沢なつくり。長さ調節が可能なショルダーストラップやネームタグ、ダイヤル式ロックのカバーもボディと同じコニャックのカーフレザーで統一。ミニマムなデザインに気品が薫る。バッグ(H27.5×W50×D23.5cm)¥781,000/プラダ(プラダクライアントサービス) ※予定価格

プラダのルーツは、創業者マリオ・プラダがミラノに高級旅行用品の専門店を開業した1913年に遡る。

世界中を旅した彼は優れた審美眼と探究心を併せ持ち、上質な素材と卓越した職人技による旅行用トランクやバッグは、貴族や上流階級に広く愛用され、イタリア王室御用達の名誉を得ることとなった。

1970年代後半、マリオの孫娘ミウッチャ・プラダがブランドを引き継ぎ、ファッション界の中心的存在となり今日に至る。

プラダの歴史は“旅”から始まり、現在も“旅”はプラダのアイデンティティの中心である。
ラゲージをはじめとしたトラベルアイテムの数々は、精緻を極めた手仕事と時代を超越したスタイルを体現し、重要な役割を果たしている。そして、このダッフルバッグこそ、その象徴的存在といえるだろう。

レザー製品の生産拠点であるトスカーナ州ヴァルヴィーニャのファクトリーで、一貫した手作業によって生み出されるこのバッグは、類を見ないほどやわらかなカーフレザーを使用。ランダムに施された細かなシボが、表情を豊かにしている。形状はクラシックながら、ミニマムなデザインゆえ印象はモダン。実用性はもちろん、プラダならではの知性すら漂うバッグは、シーンを問わずに活躍するだろう。 

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デザインスケッチや各種パーツ。このバッグは59点ものパーツで構成される。 photo ©Prada
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ディアスキンのようなやわらかさと、なめらかな質感を叶えたカーフレザー。厚みが均一であるかを検査しながら、型紙に合わせて手作業でカットする。photo © Prada
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洗練された職人技が最も表れる縫製作業。一定のピッチでまっすぐ配されたステッチが美しい。photo © Prada
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検査は細部にわたって行われる。トライアングルロゴは初期のトランクから採用されている。photo © Prada
●プラダ クライアントサービス 0120-45-1913