ドクターマーチン×ジュンヤ ワタナベが描く異形の美。ブーツを纏ったライダース2型と鋲だらけのカスタムブーツ

  • 文:倉持佑次
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イギリスを代表するフットウェアブランドのドクターマーチンと、渡辺淳弥が手掛けるジュンヤ ワタナベ。両者の新たなコラボレーションが、2025年秋冬シーズンに姿を現した。テーマは「キュビズム」。幾何学的な視点から再構築されたライダースジャケットとブーツは、既成概念を揺さぶる存在感を放っている。

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幾何学的な立体造形をテーマとしたJUNYA WATANABE 2025秋冬コレクションで発表されたコラボレーションアイテム。

ランウェイで披露されたのは、2型のレザーライダースジャケットと1型のカスタムブーツ。いずれもドクターマーチンの象徴である「1490 10ホールブーツ」が中核を担う。ジャケットは、袖部にブーツの構造を大胆に組み込み、立体的なフォルムを形成。クラシックなボディとの対比が強烈な印象を残す仕上がりだ。

カスタムブーツは1490をベースに、大小2種類のスタッズを全面に施した仕様。キュビズム的な装飾性と同時に、70年代のカウンターカルチャーを想起させる力強い表情を備える。タンにはジュンヤ ワタナベのネームが入り、ヒールループやイエローウェルトステッチといったドクターマーチンのDNAも息づいている。

これらのアイテムは、ドクターマーチンジャパン公式アプリ(ブーツのみ ※完売)、ブランドコンセプトストア Dr. Martens SHOWROOM TYO(全3型)、 COMME des GARÇON ⻘⼭店ほか、JUNYA WATANABE 取り扱い店舗にて発売中。今回の発売に合わせてDr. Martens SHOWROOM TYOでは、特別仕様のウィンドウディスプレイもスタート。立体的な造形美を直に体感できる空間演出は、コラボレーションの世界観をより鮮烈に伝えるだろう。

サブカルチャーの象徴として歩みを重ねてきたドクターマーチンと、常に新しい視点で衣服を再定義してきた渡辺淳弥。両者が交わる時、ファッションは単なるプロダクトを超え、思想や時代を映し出すアートピースとなる。その瞬間を、今シーズンのコレクションで確かめてみてはいかがだろうか。

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JUNYA WATANABE RIDERʼS JACKET CUSTOM W/1490I ¥352,000
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JUNYA WATANABE RIDERʼS JACKET CUSTOM W/1490 II ¥308,000
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1490 JUNYA WATANABE STUDS CUSTOM ¥165,000

ドクターマーチン・エアウェア ジャパン

TEL:0120-66-1460
https://jp.drmartens.com/collaboration/junya_watanabe_aw25/