美食、絶景、歴史……。夏の北海道で利用したい、札幌・小樽にオープンしたふたつのホテル

  • 文:Pen編集部
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「札幌ホテル by グランベル」最上階のレストランからは札幌の夜景を一望できる。深夜帯は大人向けのバーとしても使用可能。

8月も終わりが見えてきたものの、まだまだ残暑が厳しいところ。そんな季節の旅先として北海道を選ぶなら、札幌・小樽の2箇所にオープンしたばかりのホテルを紹介したい。

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札幌駅近くにオープンした、絶景と美食を堪能できる大型ホテル

まず、2025年3月にオープンした「札幌ホテル by グランベル」。札幌駅北口から徒歩約7分、地上約100m、客室数605、広々としたエントランスにレストラン、バー、フィットネスジムまで揃えた大型ホテルだ。

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札幌駅近くでアクセス良好な、エリア最大級の都市型ホテル。一方で高層階から見える景色は日常を忘れさせてくれるように美しい。

 

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24階に位置する、全4室の「コーナースイート」。ガラス張りの窓からは石狩湾や大倉山、札幌駅の大開発の様子を目にすることができる。広さ68平方メートル。

旅先での楽しみのひとつと言えば、やはり食事。 札幌の夜景を望みながら食事ができるレストランのコンセプトは、「和の食材とフレンチの融合」だ。たとえば、アミューズの「人蔘ムースとウニ」やコンソメを鰹節で引き直し、和風の味付けにアレンジした「焼きおにぎり ひつまぶし風」など。いずれも新たな食体験へいざなうはず。

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人参は砂糖を一切使わずバターで炒め、本来の甘さに。その自然な甘さと、ウニの塩味が絶妙に調和した「人参ムースとウニ」。(アミューズは仕入れた食材により変わります)

札幌ホテル by グランベル

住所:北海道札幌市東区北6条東2丁目2-2
TEL:011-214-0914
全605室
コーナースイート¥143,000〜
ダブル¥13,200〜
※税・サービス料込み、素泊まり1名1室料金
https://www.granbellhotel.jp/sapporoby

 

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小樽の歴史を感じ、眺望と温泉で癒されて

続いて、札幌からクルマで40分ほど移動して小樽へ。2025年7月にオープンしたのが「小樽グランベルホテル」だ。 こちらは小樽運河を目の前にした、観光に最適な立地。

小樽への観光目的で利用するのにももちろんいいが、今回はこのホテルをデザイン目線で紹介したい。デザインコンセプトは、小樽の街の歴史から。

未開発地や畑が広がる1905年頃に撮影された1枚の写真がある。そこには、小樽軟石と呼ばれる巨大な石が写る。この石を切り崩していくことで、小樽は商店や料亭、劇場などが並ぶ市街地へと変わったという。小樽グランベルホテルの外観デザインは、そんな切り崩された小樽軟石の地層面をイメージし、1階は地層面を持ち上げて中庭まで見せるオープンなつくりとなっている。

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中庭から見た、小樽グランベルホテルの外観。地層を思わせるような壁面が面白い。

 

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各客室にも昔の小樽の風景写真が配されている。写真は2階から5階までに全4室設けられた「コーナースイート」。広さ54平方メートル。

また、館内の随所に小樽の歴史的な写真や地図が展示されている。これらは、小樽市総合博物館が所蔵する2万点以上の作品からセレクト。小樽に鉄道が敷かれた1877年頃から、ニシン漁が全盛期を迎える20世紀初頭、運河がつくられて銀行が次々と建設された昭和初期、戦後の様子まで。上階へ上がるにつれて展示される写真の時代は新しくなり、6階のテラスからは現代の小樽を眺められる。

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6階の休憩スペースには、戦後間もない小樽全体を描いた地図がダイナミックに展示されている。

6階には、小樽の灯台をモチーフとした八角形のルーフトップバーも。テラスにもつながっており、360度の眺望を活かした設計だ。小樽運河や天狗山、天候によっては石狩方面まで望むことができる。

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毛足の長いカーペットで寛げるルーフトップバー。小樽ビールやおたるワインを飲むことができる。

そして、最上階には石狩湾を一望できる展望露天風呂やオートロウリュ付きのサウナなど、旅の疲れを癒やしてくれるスペースも完備している。露天風呂で心地よい風を受けながら、小樽の街を眺めてその歴史に思いを馳せ、日常から切り離された時間を過ごしてみてはいかがだろうか。

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目の前に運河が広がる展望露天風呂。宿泊者専用で、ゆったりと過ごすことができる。

 

 

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30分ごとに水が噴射されるオートロウリュ付きのサウナ。数本の白樺の木が立っている。

小樽グランベルホテル

住所:北海道小樽市堺町1-1
TEL:0134-64-7573
全159室
コーナースイート¥40,500〜
ダブル¥16,000〜
※税・サービス料込み、素泊まり1名1室料金
https://www.granbellhotel.jp/otaru