フェルメールも所蔵、483億円かけたニューヨークの美術館が大改装で復活

  • コーディネート:鈴木希実
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NEW YORK ニューヨーク/アメリカ

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庭園のポーチを利用した展示スペースPortico Gallery( ポルティコ・ギャラリー)では、多種多様な初期のマイセン磁器などを展示。彫刻や装飾美術に注力しているのも特徴のひとつ。 photo: Joseph Coscia Jr.

フェルメールやレンブラントなどの私有コレクションで知られる、実業家ヘンリー・フリックの邸宅を美術館にした「フリック・コレクション」が、3.33億ドル(約483億円)の経費と約5年の改装期間を経て再オープンした。1914年に住居として完成し、その後35年に美術館となって以来初となる大規模改修により、プライベートスペースであった2階が初公開に。カーテン類のリメイクなど細部の再現にもこだわった10の部屋と5つの回廊へも足を踏み入れることができるようになった。増設されたミュージアムカフェ「ウエストモーランド」では、庭園を眺めながら落ち着いて食事を楽しめる。フェルメールの絵画にスポットを当てた特別展は8/31まで。

www.frick.org

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カフェの店名は一家の私有鉄道の車両の名に由来。インテリアも車両デザインにインスピレーションを受けている。 photo: William Jess Lair

※この記事はPen 2025年9月号より再編集した記事です。