静岡県沼津市の南西部、戸田に位置し、富士山を一望できる絶景露天風呂付きのスモールラグジュアリーホテルとして話題になっている「富士青藍」。オーシャンビューの露天風呂とプライベートサウナもさることながら、西伊豆の地の食材を生かした贅沢なディナーコースも人気の秘訣だ。

「富士青藍」はその名のごとく、“海に浮かぶ富士”をひとり占めできる全5室のみのスモールラグジュアリーホテルで、客室はすべて150平米以上のスイートルームとなっている。各部屋には海に面したデッキテラスや、駿河湾と富士山を一望できる露天風呂とプライベートサウナを備える。
「蒼天(SOUTEN)」「明星(AKEBOSHI)」「黄昏(TASOGARE)」「晴明(SEIMEI)」「天原(AMANOHARA)」と名付けられた5つの客室は、それぞれにテイストの異なるインテリアデザインを採用しているが、いずれの客室も家具はドイツブランドのカレで統一。5室とも大人の隠れ家を思わせる“離れ”のつくりで、プライベートな時間を約束する。



プライベート感を担保するデッキテラスには、露天風呂とサウナを設置。まるで浮世絵のような海に浮かぶ富士山を眺めながら、ゆったりと湯につかるもよし、ヨガで心身を整えるのもよし、思い思いの時間を過ごせる。
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伊豆でとれた新鮮な伊勢海老や鮑など、高級食材をふんだんに使用したディナー

駿河湾が茜色に染まる美しいサンセットを堪能したあとはお待ちかねのディナーだ。食事は、御浜岬と富士山を望む個室の食事処にて。西伊豆ならではの新鮮な魚介や直営農場で育てた採れたて野菜をふんだんに使った、和食ベースにフレンチのエッセンスなどを加えた創作料理がいただける。
料理長を務めるのは、下田出身の土屋昭典。東京・銀座の料亭「日本料理 むなかた」で修業し、静岡県内の「桜田温泉 山芳苑」や「ホテルジャパン下田」での料理長を経て、「富士青藍」のグループホテルに参画した。伊豆半島の食材を知り尽くした人物だ。
先付けの「富士の桜卵」を使用した冷製茶碗蒸しにはじまり、前菜の駿河湾産赤座海老と修善寺産そら豆の黄身酢掛け、メインとなる西伊豆田子産伊勢海老の具足煮、静岡県産の黒毛和牛「静岡そだち」のフィレまたはサーロインステーキなど、伊豆半島を中心とした静岡県産の食材をふんだんに使用したコース料理は、一品一品ボリュームはありながらも、上品かつ軽やかな味わいで箸が進む。
ドリンクも「初亀」や「磯自慢」といった静岡県産の銘酒のほか、獺祭や十四代の特選酒、ブルゴーニュのグラン・クリュやボルドーの名門シャトーといった特級ワインも多く取り揃えており、それぞれの料理に合わせたマリアージュを楽しめる。
伊豆半島で長年腕を振るい、地元の生産者と真摯に向き合ってきた土屋料理長ならではの、伊豆の風土を巧みに昇華した料理の数々は、滋味深く、心の芯まで癒やしてくれるはずだ。富士を望む絶景の露天風呂と心に沁みる料理、ここ「富士青藍」には極上のリトリートが待っている。


静岡県産の黒毛和牛「静岡そだち」の頂上フィレステーキ。黒トリュフソースを添えて。



富士青藍
住所:静岡県沼津市戸田3878-61
TEL:0558-94-2345
全5室
www.fujiseiran.jp