“図書館”で鮨をいただく!? 校舎の面影を残す京都の人気ホテル「ザ・ホテル青龍 京都清水」にSUSHI-BARが誕生!

  • 文:Pen編集部
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世界遺産の清水寺や法観寺の五重塔からもほど近い、京都・清水の地に位置する「ザ・ホテル青龍 京都清水」。1933年に建てられた清水小学校の校舎をコンバージョンし、2020年に開業したラグジュアリーホテルが、5周年を迎えた今年、朝食のみ開放していた「レストラン・ライブラリー」内に外来も可能な「SUSHI-BAR」をオープンさせた。

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かつての清水小学校をホテルへと改築し、2020年にオープンした「ザ・ホテル青龍 京都清水」。客室や4階のバーをはじめ、ホテル内のさまざまな場所から「八坂の塔」(法観寺の五重塔)が望める、京都らしい風情が感じられる立地だ。

2020年3月に開業した「ザ・ホテル青龍 京都清水」は、2010年度に閉校した元清水小学校の校舎をコンバージョンしたラグジュアリーホテルだ。清水小学校は1869年に下京第二十七番組小学校として開校し、1933年に現在の地に移転新築。番組小学校とは、日本で最初の学区制小学校で、学び舎としてだけでなく、地域自治の拠点や伝統的コミュニティの中心施設としての役割も果たしていた。

当時は、モダンで画期的な鉄筋コンクリート校舎をもつ小学校が次々と竣工した時代で、なかでも清水小学校は、その立地や外観上の装飾、内装デザインで評判だったという。その歴史的価値のある校舎の意匠を継承しながら、現代的なエッセンスを加え、新たなホテルとして生まれ変わったのが、この「ザ・ホテル青龍 京都清水」だ。

全48室の客室は、清水寺や法観寺「八坂の塔」が見える部屋、広々したテラス付きの部屋など、さまざまなタイプが用意されている。

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かつて小学校だった時代の面影を残す階段や手すり。館内のデザインはクラシックモダンにまとめられ、落ち着いた滞在を叶えてくれる。
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教室だった部屋を拡張して客室にコンバージョンした。写真はデラックスキングルーム。鉄格子の窓枠が当時の様子をいまに伝える。八坂の塔に臨むパノラマスイートの客室。目の前にそびえる五重塔や京都の夜景を楽しめる。

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美しく本が並ぶ図書館を思わせる空間で、カジュアルに京の食体験を

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以前は講堂だった場所を改築した「レストラン・ライブラリー」。開放感あふれる4mもの天井高が特徴で、京都にまつわる書籍や写真集を中心にさまざまな本が美しく陳列されている。まさに“図書館”をイメージしたレストランだ。

八坂の塔や二寧坂など京都らしい町並みが広がる「ザ・ホテル青龍 京都清水」の周辺は、京都らしい風情が感じられる一方で、夜になると静寂が訪れる。観光客があふれる昼間とは打って変わって、夜は開いている店がぐっと少なくなることもあり、ホテル内の「レストラン・ライブラリー」を開放。従来は宿泊客への朝食のみの営業であったが、夜の時間帯を宿泊客以外も楽しめる「SUSHI-BAR@library」としてオープンさせた。コースでもアラカルトでも、カジュアルに鮨を楽しめるレストランに生まれ変わった。

さらに今春からは、毎日の営業に広げるとともに、京都発祥の“手まり寿司”をいただける「シグネチャーコース Sushi -Temari」の提供をスタート。ホテルの象徴でもある“大階段”をイメージした前菜とともに、京の食文化をカジュアルに楽しむことができる。

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6種類の前菜と9種類の手まり寿司、椀物がセットになった「シグネチャーコース Sushi -Temari」¥8,500(サービス料別)

「シグネチャーコース Sushi -Temari」は、ひと口サイズの手まり寿司に、前菜の盛り合わせと椀物がついたコース。ホテルの中庭にある大階段を模した、段状の器に彩り豊かに飾られた6種類の前菜は、四季に合わせて旬な食材で提供される。手まり寿司はおまかせでの全9貫。その由来や起源は諸説あるが、手まり寿司は京都発祥と言われ、舞妓さんが口紅を崩さないようにひと口で上品に食べられる鮨として広まった。色鮮やかで丸くかわいらしいフォルムは、味わいだけでなく見た目にも楽しませてくれる。

シグネチャーコースのほか、人気ネタの8貫セットや単品握りのアラカルトも用意。シャンパーニュやオリジナルカクテル、京都の地酒など、鮨とのマリアージュにも力を入れているのでぜひ試してみてほしい。

また「ザ・ホテル青龍 京都清水」には、京都で1、2の人気を誇るルーフトップバー「K36 Rooftop」も健在だ。京都の街を見渡せる360度のパノラマビューとともに、名バーテンダー・西田稔がプロデュースする美酒に酔いしれた後に、「鮨で小腹を満たす」なんて選択も悪くない。宿泊ゲストはもちろん、観光の後に気軽に立ち寄ることができる新たなスポットとしても注目だ。

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おまかせでの握り5貫(¥4,500)や握り8貫(¥6,500、ともにサービス料別)のほか、鮨は単品でもオーダー可能。
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「ザ・ホテル青龍 京都清水」から京都の街を見渡せる、360度のルーフトップバー「K36 Rooftop」。人気のジントニックをはじめ、カクテルは名バーテンダー・西田稔がプロデュース。

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期間限定で祇園辻利とのコラボレーションラウンジを開催!

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宿泊客のみが利用できる祇園辻利とのコラボレーションラウンジは、8月末までの期間限定で開催。

「ザ・ホテル青龍 京都清水」の人気施設のひとつに、宿泊客向けの「ゲストラウンジ」がある。朝7時30分〜夜22時まで宿泊ゲスト全員が利用でき、オードブルやスイーツ、ドリンクを用意。15時からのカクテルタイムには、シャンパーニュをはじめとするアルコールもいただける。全48室というスモールラグジュアリーホテルだからこそなせるラウンジスペースだが、開業以来初の試みとして、8月末までの期間限定で祇園辻利とのコラボレーションラウンジを開催中だ。

今回のコラボレーションでは、抹茶カヌレや宇治抹茶ロールをはじめ、祇園辻利の抹茶を使用した人気のスイーツに加え、京都の夏にぴったりな数種類の日本茶を用意。旨味と爽やかな後味が感じられる水出し抽出の冷煎茶をはじめ、抹茶を贅沢に使用した濃厚かつすっきりとした甘さの特選グリーンティーなど、祇園辻利の数ある茶の中から5種類と、日替わりで楽しめる「ぶぶる」のハーブティーを厳選。

ラウンジの空間デザインも、苔や竹を巧みに取り入れ、まるで日本庭園のような静謐な雰囲気を演出。京都の夏の涼を感じるような自然と調和するディスプレイが、“自然の中で茶を味わう”ような感覚をもたらしてくれるはずだ。

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祇園辻利の抹茶を使用した人気のスイーツのほか、見た目にも涼やかな数種類のドリンクを用意。

また、ゲストラウンジでは日替わりで日本文化を体験できる催しも開催している。専門講師から茶道のしきたりや精神を学びながらお点前体験もできるティーセレモニーや、舞妓さんを招いたイベントなど、宿泊客は無料で参加できるのもうれしい。

地域とのつながりを大事にし、京都の歴史を紡いできたこの清水の地で、手まり寿司の食体験とともに、この機会にぜひ京都の文化に触れてほしい。

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ゲストラウンジで開催される「Maiko performance」。毎週火曜と木曜の週2回、京都の五花街のひとつ 宮川町より舞妓さんを招き、舞の鑑賞や舞妓さんとの写真撮影を体験できる。

ザ・ホテル青龍 京都清水 SUSHI-BAR@library

住所:京都府京都市東山区清水二丁目204-2
営業時間:18時〜22時 不定休
TEL:075-532-1111
www.princehotels.co.jp/seiryu-kiyomizu

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