
今年は5月に行われたコンクラーベや映画「教皇選挙」の大ヒットにより、日本でもカトリック教会への関心が高まっている。そんな中、アメリカではキリスト教の聖職者に親しみを覚えるような光景が話題になっている。それは修道女たちのボウリング大会だ。
修道女だらけのボウリング大会
今年7月、米カリフォルニア州ナパ・ヴァレーでカトリック教会の指導者らが集まる夏季カンファレンスが行われた。毎年恒例のこのイベントには様々な宗派の聖職者たちが集まり、30分おきにミサを執り行いながら、現代の教会を巡る諸般の問題を議論するのだという。
さて、参加者同士の親睦を深めるのもこのイベントの重要な役割の一つだ。金曜日の夜、各地から集まった修道女たちは、頭を覆うベールに長いローブを身にまとい、会場となったリゾート施設のある場所に集合した。その目的こそボウリング大会である。
ボウリングシューズに履き替えた修道女たちは、思い思いにボウリングを楽しんだ。このときの画像と動画がInstagramにアップされている。ボールを手に笑顔を浮かべ、生き生きとボウリングを楽しむ彼女たちの姿に、1990年代のヒット映画「天使にラブソングを…」のシスターたちを思い起こす人もいるだろう。
修道女たちがおなじみの格好のままボウリングに興じる姿は、キリスト教が身近な欧米の人々にとっても非常に珍しいものだったらしい。多くの人々がこの平和で神聖な光景に感銘を受けたようで、動画は7000件近いいいねを獲得し、「彼女らに主のご加護がありますように」「シスターたち、愛しています」といったコメントが書き込まれた。
日本では、フィクションの中でこそ聖職者の姿が数多く描かれているものの、実際の彼ら・彼女らと深く関わる人は少ないのではないだろうか。だが、聖職者も一人の人間であり、時にはボウリングを楽しむこともある。神に仕える彼ら・彼女らは決して遠い世界の人ではないのだ。
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ボウリングを楽しむ修道女たち
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