ボクサーが動物園のオラウータンに“電子タバコ”を吸わせ大炎上! 「ありえない」「刑務所に入るべき」

  • 文:大村朱里
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Shutterstock-sergey kolesnikov ※写真はイメージです

ロシア人のボクサーが、動物園のオランウータンに電子タバコを吸わせる衝撃的な動画が拡散。「バカにも限度がある」今SNSで激しい怒りと呆れを呼んでいる。問題の動画が撮影されたのは、クリミア半島にある「タイガン・サファリパーク」。映っていたのは、24歳の女性プロボクサー、アナスタシア・ルチキナが、なんとオランウータンに電子タバコ、いわゆる“ベイプ”を手渡していたのだ。

SNSに投稿された映像には、オランウータンにピンク色のベイプを渡し、タバコを吸っている様子が映し出されている。

ロシアのメディア「zamin.uz」によると、このオランウータン「ダナ」は事件のあと、食欲を失い、他の動物との接触を拒否するようになったという。動物園側は、「異常行動が見られる」としてダナの健康状態をモニターしており、電子タバコのカートリッジを誤って飲み込んでしまった可能性もあるとしている。

ダナは、IUCN(国際自然保護連合)のレッドリストに掲載されている絶滅危惧種。そんな貴重な個体に対して、好奇心や目立ちたいだけで軽率な行動を取ったルチキナには、世界中から非難が殺到している。

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ネットが大炎上! 取り返しのつかない事態に

Xでは、「彼女は刑務所に入るべき」「自分の頭がスモーク状態なのか?」「ボクサーだけに、頭にパンチ受けすぎたんじゃ?」など、怒りと皮肉を込めたコメントが相次いだ。

PETA UKの副会長ミミ・ベケチも、「知性が高く繊細な類人猿に対し、ベイプを渡すなど倫理的に許されない。これは動物福祉を完全に踏みにじる行為」と痛烈に批判。さらに、「もし彼女がこの行動を“ジョーク”だと思っているなら、完全に教育し直す必要がある」とまで語っている。

ルチキナはロシア・ピャティゴルスク出身の若手ボクサー。2024年6月にはインド・ヒマチャル・プラデシュ州で行われた大会「キング・オブ・ヒマラヤン・リング」でプロデビューしたものの、インドのボクサーに敗北し、現在はオフシーズン中だった。

コーチであるウラジミール・アカトフは、「彼女が喫煙者だとは知らなかった」と困惑した様子でメディアの取材に応じ、「戻ってきたら、必ず話をする」と語っている。しかし、「話し合い」では済まされない問題だという声も多い。

SNSでは、「スポーツ選手として以前に、人間として終わってる」「動物に対して暴力じゃなくても“暴挙”だ」といった厳しい意見が飛び交っており、この炎上はしばらく続きそうだ。

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【動画】絶滅危惧種に喫煙させるボクサー。