
CEOの社内不倫スキャンダルで世界中のネタになった企業、アストロノマー(Astronomer)が、スキャンダルをまさかの"ネタ化"。皮肉とユーモアを武器にしたプロモーションビデオで話題をかっさらっている。
遡ること7月、舞台はコールドプレイのコンサート。CEOと人事責任者がステージ上で抱き合う様子がスクリーンに抜かれ、会場騒然。そのままの勢いで2人は辞任。普通なら企業イメージは地に落ちるが、アストロノマーは逆に、コールドプレイのボーカルのクリス・マーティンの元妻であるグウィネス・パルトロウを「臨時スポークスパーソン」として起用し、笑いに昇華するという離れ業をやってのけた。
SNSで公開された60秒の動画では、パルトロウが「OMG!一体何なの?」という“よくある質問”に対し、「アストロノマーはApache Airflowを動かすのに最適な場所よ」とキッパリ。ニヤリとする余裕すら見せた。ネットでは「この切り返し、天才か?」「パルトロウ使ってくるとは思わなかった(笑)」と絶賛の声が飛び交う一方、「で、あのラブラブCEOたちは、いまどこ?」「コールドプレイが巻き添えすぎて草」といったツッコミも絶えない。
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PR業界では評価大! Webアクセス数が急上昇
PR業界からも評価は高く、「誰もがあのスキャンダルを見た。けど“アストロノマーって何してる会社?”と思った人は多いはず」とPRファーム「Profile」のCEOジョーダン・グリーンウェイは指摘。「製品そのものにダメージはない。話題が広がったことで逆に注目を集めた」と冷静に分析する。
事実、NY POSTによると、アストロノマーのWebアクセス数は15,000%急増。皮肉なことに、CEOのスキャンダルが最大のマーケティングツールになってしまった。
ちなみに、動画で皮肉られた元CEOのアンディ・バイロン氏は、当時ギルレット・スタジアムで堂々とカメラに抜かれていた張本人。「ふたりはただの非常に恥ずかしがり屋か、不倫関係だろう」と、クリス・マーティン本人にまでいじられる始末。なお、新たな暫定CEOには共同創業者のピート・デジョイが就任。LinkedInでは「まさかの形で注目されてるけど、悪くないかも?」と、前向き(なのか?)なコメントを投稿。
SNSでは「CEOスキャンダルをパルトロウで洗い流す企業、初めて見た」「逆に好きになった」「Airflow知らんけど気になる」といった投稿が続々。どうやら“スキャンダル再利用”は新時代のPR術になりうる…のかもしれない。
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@newsweek Footage rocketing across social media Thursday appears to show Astronomer CEO Andy Byron in a romantic clutch at a #Coldplay concert, sparking affair accusations. #news #newsweek ♬ original sound - Newsweek