台北に新たなアートの聖地が誕生、 劉培森×市立美術館の挑戦とは?

  • 文:近藤弥生子
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TAIPEI 台北/台湾

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増設工事が進む「台北芸術園区TFAM Art Complex」。透明の天窓から地下の展示エリアに日光が入る構造。 photo: 劉培森建築師事務所、台北市立美術館

国内の近現代美術館で最も長い歴史を誇る台北市立美術館では、隣接した花博公園の地上と地下2フロアに45000㎡ほどの「台北芸術園区TFAM Art Complex」を増設すべく、2028年の完成に向け工事が進行中だ。設計を手掛けるのは、人気建築家・劉培森。現代美術やテクノロジーアートなどの新メディアに対応した展示空間のほか、研究・教育のプラットフォームづくりを目指すという。

6月にはミシュラン1つ星の獲得経験もあるファインダイニング「MUME」のオーナーによる新店「Bonami」が本館にオープン。今後増設される、「台北芸術園区TFAM Art Complex」のテナントも発表される予定。国際的なランドマークの進化に注目が集まっている。

www.tfam.museum

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レストラン「Bonami」に併設されたカフェ「Rolling Dough」では、ピエール マルコリーニ出身のスイス人パティシエによる焼き菓子が揃う。 photo: MMHG

※この記事はPen 2025年9月号より再編集した記事です。