「亡き夫の“タトゥーの皮膚”を額装…」妻の投稿に賛否両論「気味が悪い」「素敵」

  • 文:吉井いつき
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Shutterstock ※画像はイメージです

Tiktokのインフルエンサーが、若くして突然死した夫のタトゥーを保存することにしたと明かして話題になっている。額装されたタトゥーを手に微笑む母と子の姿を収めた投稿は、72万いいねを集めている。

亡き夫のタトゥーを保存!?

アンジェリカさん(@realangelicavibes)はTikTokに10万人以上のフォロワーを持つインフルエンサーだ。彼女には共にスポーツを楽しむ夫がいたのだが、今年4月に突然亡くなってしまった。葬儀の準備を進める中、アンジェリカさんは夫のタトゥーを手元に残したいと希望した。


タトゥーの保存は、実は亡き夫が生前から考えていたことだったという。夫妻は話し合って同意書まで作っており、アンジェリカさんは夫の願いを叶えるため、Save My Ink Forever社に連絡を取った。


Save My Ink Forever社は、世界でも珍しいタトゥーの保存を行っている会社だ。この会社では遺体からタトゥーのある部位の皮膚を摘出し、独自の技術で加工し保存できるようにしている。


保存するタトゥーを決めたのは息子だった。70個以上あったタトゥーの中から選んだのは、NFLのピッツバーグ・スティーラーズのロゴがあしらわれた頭蓋骨のタトゥーだ。彼は生前、スティーラーズの大ファンだったからだ。


タトゥーの保存作業にはおよそ90日ほどかかったという。最初に夫のタトゥーを見たときの気持ちについて、アンジェリカさんは「言葉には言い表せない」と話す。額縁に入ったタトゥーに直接触れることはできないが、眺めるだけでも「大きな心の隙間を埋めてくれる」そうだ。

投稿にコメントが殺到


アンジェリカさんの投稿には1万件以上のコメントが寄せられた。「私は気味悪く感じる」「違法ではないの?」「不気味さと興味が半々」といった疑問の声もあったが、コメントの多くは「私のタトゥーも残してもらえたらうれしい」「遺灰をネックレスに入れたりするよりクールだと思う」など好意的なものだった。


「こういうことが可能なことを人々に知ってもらいたいんです」アンジェリカさんは自身の投稿の動機についてこのように語っている。タトゥーは一つ一つがオリジナルで、良くも悪くもその人の個性や趣味をはっきりと示すものだ。故人を偲ぶ一つの方法として、今後利用が増えるかもしれない。

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額装したタトゥーを手にするアンジェリカさん親子

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Save My Ink Foreverによって保存されたタトゥーの数々

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