フェラーリがさらにシンプルに? 新モデル「アマルフィ」の日本初公開で見えた変化

  • 文:Pen編集部
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7月1日に全世界公開から1カ月を待たずして、日本でもアマルフィがお披露目された。

フェラーリのさらなる時代が花開く。2025年7月30日、フェラーリ・ジャパンは、新型2+2クーペであるアマルフィを日本で初披露した。浜離宮恩賜庭園近くのイベント会場で姿を現したアマルフィは、これまでのモデルから、どのような進化を遂げたのだろうか。

これまでの概念を変える、フェラーリのアマルフィ 

アマルフィは、「ローマ」の後継と位置付けられている。ローマのデザインをさらにブラッシュアップし、よりシンプルに仕上がった。

エクステリアのデザインは、流麗で一体感のあるスピードフォルムから、力強いエアロダイナミクスがボディラインの純粋な美しさを損なわないように綿密に設計。より無駄のないシャークノーズフロントと、ヘッドランプとテールランプの高度な技術的処理でローマのエレガントなプロポーションをさらに進化させ、モダンなフォルムを追求した。

インテリアもクリーンで現代的な印象を与えるデザイン。デュアル・コックピット・レイアウトを採用し、ドライバーとパッセンジャーの両方を包み込むような仕上がりだ。

デザイン部門の責任者フラビオ・マンゾーニは「可能な限りピュアでシンプルなものにしたかったため、不要なデザインを排除し、機能的に最低限のラインを追求したのです」とコメントしている。

走りもさらに力強く、ツインターボV8がさらに高性能に

性能面でも大幅に進化した。エンジンは3.9リッターV8ツインターボを搭載し、640cvという高出力を発揮。ローマよりも20cv上回る性能だ。

メカニズムの細部も洗練されている。カムシャフトを改良し、エンジン重量の軽量化を達成。ターボチャージャーは最大171,000rpmまで回転し、フェラーリ特有の“官能的”ともいえるエンジンサウンドを実現する。

タイヤもデザイン、性能を兼ね備え、アマルフィの走りに貢献している。ローマから続く20インチ・ホイールによって均整の取れたプロポーションを維持し、乗り心地を安定させる。

デリバリー開始は2026年第一四半期(日本は時期未定)で、価格は3418万円の予定。スポーツカーの新たな基準となるかもしれないアマルフィが、日本の道路を走る日はそう遠くない。

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フロントはハンマーヘッド。テールランプは左右がストリップによって結びつけられてワイドに見える。
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バックは、リアディフューザーも大型化されており、フェラーリの最新デザインを反映させている。
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ボディに流れるくさび型のテーマは、洗練された現代的な美を感じさせる。
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V8ツインターボエンジンは、最高速度は330km/h、0-200km/h加速はわずか9秒に達する馬力を持つとのこと。
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タイヤサイズはフロントが245/35 R20、リアは285/35 R20となっている。
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アマルフィは、デュアルコクピットが採用されている。
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ローマと比較して、ダッシュボードやセンターコンソールの形状が大きく変わり、直線的でモダンな印象を与える。
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デザイン部門の責任者フラビオ・マンゾーニ。
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浜離宮恩賜庭園に隣接するウォーターズ竹芝に設けられた会場は、その名にちなんだアマルフィを意識した会場に仕上げていた。

フェラーリ アマルフィ

https://www.ferrari.com/ja-JP/auto/ferrari-amalfi