ウエアからアートブックまで。ラムダンの審美眼が息づく“宝庫”のようなコンセプトストアが中目黒に誕生

  • 写真:河内 彩
  • 文:Pen編集部
Share:

ワーズ サウンズ カラーズ アンド シェイプス

250627_126-s.jpg
中目黒を「日本でいちばん好きな街」と語るラムダン。家具やアート、スピーカーまで、店内のあらゆるディテールを自身が手掛けている。

感度の高い人々が集まる中目黒・目黒川沿いに、世界的なクリエイティブ・ディレクター、ラムダン・トゥアミが手掛ける最新のコンセプトショップ『Words, Sounds, Colors & Shapes』がオープン。フランス・パリのマレ地区で2024年に開業した旗艦店に続く、日本初の拠点だ。

店内は天井高4.5メートルの開放的な空間。設置された大型スピーカーから音が降り注ぎ、まるで映画館のような立体的サウンドが訪れる人を包み込む。展開されるのは、トゥアミが手掛ける最高級カジュアルウエア「ディ・ドライベーグ」のウエアや、スイス山岳地帯にオープンしたホテルのために創られたラグやテーブルウェア、さらに1960〜70年代のカウンターカルチャーに特化したパリの古書店 「ザ ラディカル メディア アーカイヴ」から選書された書籍や雑誌など、文化と思想の熱を帯びたプロダクトたちだ。加えて、トゥアミが設立した出版社「パーマネント ファイルズ」発行のマガジンや写真集も並び、ファッション、アート、音楽が交差するコンセプチュアルな世界を体現している。

ショップは3階建ての建物の1階に位置し、今後は2階をカフェ、3階をギャラリースペースとして活用する計画もあるという。中目黒には、トゥアミがリスペクトするブランドや友人のショップが点在しており、「自然な流れでこの場所に決めた」と語る。

ここはラムダンの世界観を体感できるだけでなく、訪れた人が自分自身の感性と向き合える場所でもある。そんなセンスと物語が凝縮された店内で、“運命の一点”に出合えるかもしれない。

250627_131-s.jpg
ディ・ドライベーグのコーデュロイキャップ。やわらかな手触りと鮮やかな色彩が特徴。
250627_161-s.jpg
ショップのアイデンティティを象徴するアイテムのひとつが、3月に日本国内で発売され、即完売となった「DIE DREI BERGE × PORTER」のキャンバスバックパックだ。
250627_127-s.jpg
数量限定で展開される「ナポレオン・バルタザール シューズ」。1871年パリ・コミューンの革命家であり靴職人でもあった、バルタザールへのオマージュとして生まれた一足。
250627_137-s.jpg
ウエアやシューズ、雑貨まで網羅した豊富な品揃えは、すべてラムダン自身の手によるもの。
250627_136-s.jpg
空間に響くのは、80年代のシアタースピーカーから流れる音。飾られたアートピースもすべて、ラムダン自身の審美眼によるもの。
250627_119-s.jpg
オリーブ色の外壁が印象的な外観。

WORDS, SOUNDS,COLORS & SHAPES

住所:東京都目黒区青葉台2-16-7
営業時間:12時~20時
定休日:月
Instagram@wordssoundscolorsandshapes_jp