一点物のデニムから限定スニーカーまで。アート好きにもお薦めの「ハウス 東京」で、大人の宝探しを堪能

  • 文:倉持佑次
Share:

去る7月2日、銀座の街に新感覚の体験型ショップが誕生した。イタリア発のラグジュアリーブランド、ゴールデングースが手掛ける「HAUS Tokyo(ハウス 東京)」だ。これはアジア初となる"HAUS"コンセプトの店舗で、単なるブティックの枠を大きく超えた没入型の体験空間として話題を呼んでいる。

HAUS Tokyo.jpg
銀座の街に現れたハウス 東京。

総面積430㎡超、4つのフロアからなるハウス 東京は、文化・芸術・コミュニティが交差する場として設計された。印象的なのは、日本の伝統的文化や美意識に深くインスパイアされた空間づくりだ。天然素材やアシンメトリーデザインを通じて、ゴールデングースの哲学「Perfect Imperfection(完全な不完全)」を体現している。

この空間づくりには、日本国内のクリエイターたちが深く関わっている。グラフィックデザイナーの美山有は「HAUS」のロゴを木組のように再解釈し、店舗正面のファサードをデザイン。アーティストのKAMIRAKUMAKAは"魂で感じるアート"をテーマにした作品を提供し、陶芸作家の小島陽介による伊賀焼が全フロアに配置されている。

1階では、職人兼デザイナーの「Dream Maker」とともに、スニーカーやウェアをシルクスクリーンやハンドペイントでカスタマイズできる"Co-Creation"体験が展開される。2階は宝探しのようなヴィンテージショップの世界観が広がり、3階は温かく落ち着いた空間でウィメンズアイテムを展開。そして地下1階の「Listening Room」では、ヴィンテージレコードの音色とともに、ブランドの歩みを物語るアーカイブピースを鑑賞できる。

興味深いのは、東京とヴェネツィアのマルゲーラでのみ展開される限定スニーカーや、日本発ブランドARBOR(アーバー)のフレグランスなど、ここでしか手に入らないアイテムが豊富に用意されていることだ。

ハウス 東京は、伝統とモダンが融合する銀座という立地を活かし、ゴールデングースのクリエイティブビジョンを体現する理想的な舞台となっている。今後もワークショップやカルチャーイベントを継続的に開催予定で、新たなコミュニティの拠点として注目を集めそうだ。

HAUS Tokyo_作品:小島陽介.jpg
伊賀焼の器、いろは歌の書、アート作品など、店内を歩けば和洋混在の美意識がいたるところに。
HAUS TOKYO_1F.jpg
格子状の天井が特徴的な1F。中央のテーブルでアーティストとともにカスタマイズ体験が行える。
HAUS Tokyo_2F.jpg
焼杉のテーブルが鎮座する2Fでは、一点物のレザージャケットやデニムを展開。
HAUS Tokyo_3F.jpg
デニムパッチワークラグと木の温もりが調和する3Fウィメンズフロア。
HAUS Tokyo_B1F.jpg
インダストリアルな什器が印象的な地下フロア。

ハウス 東京

住所:東京都中央区銀座5-4-7
TEL:03-6281-4111
営業時間:11時〜20時
www.goldengoose.com