「笑いながら子ウサギを…」警察官の“残酷すぎる行動”に非難殺到 衝撃動画がSNSで拡散中

  • 文:吉井いつき
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Shutterstock ※画像はイメージです

アメリカで、警察官が笑いながら子ウサギをパトカーに叩きつける動画がSNSで公開され、大きな怒りを巻き起こしている。事件は米ニューヨークポストや英デイリーメールなどでも報じられる話題となった。

「殺さないで」かばう同僚に銃を向け…


今年7月、Facebookで公開された一本の動画が大炎上した。それは、米ニューメキシコ州グラント郡保安官事務所のアレハンドロ・ゴメス副保安官が、道ばたで見つけた子ウサギをパトカーに向かって投げつけるという衝撃的な内容の動画だった。


報道によると、事件があったのは2024年8月のこと。メキシコとの国境もほど近いハチタ近郊の未舗装道路上で、パトカーに乗っていたゴメス副保安官らは道路の真ん中にいる小さなウサギを見つけた。通行の邪魔だったこともあり、パトカーを停車、一行は手のひらに乗るくらいの子ウサギを保護した。


警察官らは「かわいいウサギだ!」などと笑いながら子ウサギを撮影し始めた。だが、そのうち一人がウサギを抱きかかえると、ゴメス副保安官が執拗に自分に渡すようにと言い始めた。


ウサギを抱えた警察官は「おまえ、投げる気だろう」と言って、ゴメス副保安官からウサギをかばうように抱きしめた。態度からして、おそらく過去に同様のことがあったのだろう。「投げたりしないから」「投げないと誓え」「そんなことしないよ」といったやりとりの後、ウサギを抱えた警察官は道路脇にウサギを放そうとした。


だが、ゴメス副保安官はあろうことか同僚にテーザー銃をを突きつけて、「今すぐそれを渡せ」と迫った。「投げないで」「投げないよ」「殺す気だろう」「殺さないよ」と話した後、ようやくウサギを手にしたゴメス副保安官は、カメラに向かってニヤニヤと笑うと、ウサギをパトカーの側面に向けて強く投げつけた。バンという大きな音のあと、ぐったりしたウサギが地面に転がって動画は終わる。


保護しようとした警察官の証言によると、地面に倒れたウサギは瀕死状態で「苦しまないように」殺すしかなかったという。

甘すぎる処分に怒り沸騰


この一件で、現在ゴメス副保安官は休職処分を受け、警察官に対する凶器による暴行と動物虐待の罪で起訴されているという。ゴメス副保安官の弁護士は地元メディアの取材に対し、「彼は自分が何か悪いことをしたとは思っていない」とコメントしている。なお報道によると、ゴメス副保安官は同僚にテーザー銃を突きつけたことが複数回あるといい、普段から素行に問題のある人物だったようだ。


また、ゴメス副保安官が同僚に武器を向けたことを制止しなかった巡査部長ともう一人が「州法で義務づけられている介入を怠った」とされたが、現在も勤務中とのことだ。なお、動画を撮影しながら爆笑していたのはこの巡査部長とみられる。


警察官が笑いながら小動物の命を奪う動画は、当然視聴者に大きな怒りを巻き起こした。事件を取り上げた記事には、「こいつらに警察官バッジの着用を認めることこそが真の犯罪」「ウサギを殺すことの何が笑えるというのか」「動画を撮っていた連中も共犯者だ」といった厳しい意見がつけられていた。

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【動画】警察官が子ウサギを投げつけるまでの一部始終