
アメリカの田舎町の警察署に、「店の前に人間の肉から作られたようなテディベアが置いてある」という通報が寄せられた。警察や捜査官が現場に急行し、規制線が張られたが、やがて事態は思わぬ方向に向かったという。英デイリースターが報じた。
ガソリンスタンドに血まみれのテディベア!?
事件が起きたのは米カリフォルニア州ヴィクタービル。ロサンゼルスからおよそ120km離れた砂漠の町だ。
警察発表によると、今年7月13日、警察に「ガソリンスタンドのコンビニに人肉で作られたようなテディベアが置いてある」という通報があった。現場に到着した警察官はまるで人の皮を縫い合わせて作ったようなテディベアを発見、郡検視局の捜査官も駆けつけてテディベアを回収した。現場には立ち入り禁止のテープが貼られ、小さな町は大騒ぎとなった。
だが、事件はすぐに解決した。検視の結果、テディベアはラテックス製で、人間の肉や皮で作られたものではないと判明したのだ。警察は通報者の男性(23歳)のいたずらと判断、虚偽通報だったとして逮捕した。
テディベアの制作者は…
この事件で思わぬ影響を受けた人物がいる。問題のテディベアを作ったアーティスト、ロバート・ケリーさん(47歳)だ。筋金入りのホラー好きであるロバートさんは、人間の遺体から作ったようなグロテスクなアート作品を店舗や通販で販売している。
「(事件について)最初に電話を受けたときは冗談だと思ったよ」そう語るロバートさんのInstagramには、人間の皮をつないで作ったランプシェードやギター、椅子などおどろおどろしい作品の数々が並んでいる。その中にテディベアの画像もあるが、血まみれの皮を無理矢理縫い合わせて中身に肉を詰め込んで作ったような見た目で、ホラー映画に出てきそうな禍々しさがある。
事件の後、ロバートさんが通販で販売していたテディベアは売り切れ、新規の注文も急増しているという。「売上と注目度が飛躍的に伸びて、本当にうれしいです。反応もほとんどは好意的で、私たちの作品に興味を持ってくれる人たちと交流できてうれしいですね」
作風のおかげで「悪魔崇拝者」「ディープステートのトカゲ人間」などと罵倒されることもあったロバートさんだが、事件をきっかけに同好の士との大きなつながりができたようだ。
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人皮テディベアなどロバートさんの作品
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