アウディが新型「Q5」と「A6 e-tron」をお披露目! ICEとEVでモビリティの未来を語る

  • 文:Pen編集部
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7月24日に都内で行われた「Audi New Models Special Debut Show in Tokyo」。新型の「Audi Q5」(右)と「Audi A6 e-tron」(左)がお披露目された。

アウディジャパンは7月24日、新型「Audi Q5」と「Audi A6 e-tron」の発表会を開催。プレミアムミッドサイズSUVのフルモデルチェンジと、航続距離846kmを誇る次世代EVを同時に投入することで、「ICE(内燃機関)とEVのバランス」という戦略の現在地を示した。

フォルクスワーゲングループジャパン代表取締役社長でアウディジャパンのブランドディレクターのマティアス・シェーパースは冒頭、「日本市場において、電動化とICEの両軸をバランスよく展開するという戦略が形になった」と強調。その上で、プレミアムチャージングアライアンス(PCA)の整備やパワーエックスとの協業など、充電インフラ強化の成果を振り返った。

「アウディが日本におけるEV普及の先駆けとして動いてきた証が、いままさに具体的な形になりつつある。これこそが『This is Audi』というメッセージの真意です」

全体市場でEV比率が2%という日本において、アウディのEVシェアは約28%。「Q6 e-tron」「A6 e-tron」など新型モデルの影響を加味すれば、さらなる伸長が見込まれるという。

各領域で改良が加えられた新型「Audi Q5」

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新型Audi Q5は新世代内燃機関プラットフォームPPCを採用した初めてのSUV。

マーケティング本部プロダクトマーケティング部の徳永雄三は、2009年に初代が導入され、累計270万台を販売したQ5の進化について、「オールラウンダーとしての完成度がさらに高まった」と語る。

新型Q5では、アウディ独自の縦置きのレイアウトを継承しつつ、「48V MHEV plus マイルドハイブリッド」を全モデルに搭載。状況によっては完全なEV走行も可能だ。新開発のPPC(プレミアムプラットフォームコンバッション)をSUVで初めて採用し、FSD(周波数選択ダンピングシステム)による快適性と路面追従性の両立が図られている。

インテリアには曲面OLEDディスプレイを中心とした11.9インチのィバーチャルコックピットと、14.5 インチのMMIタッチディスプレイを搭載し、視認性と操作性が向上した。モデルラインアップは通常モデルとスポーツバックの2タイプで、ガソリン、ディーゼル、V6の3種のエンジンを展開する。

国内最長の航続距離を誇るEV「A6 e-tron」

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一充電走行距離769kmを実現した「A6 e-tron」。

A6 e-tronを「アウディEVの新たなマイルストーン」とは、同じくプロダクトマーケティング部の石川芳樹の言葉だ。後輪駆動の「A6 スポーツバック e-tron パフォーマンス」は航続距離769kmを実現。さらにオプションのレンジプラスパッケージ装着時は846kmと、日本市場におけるEVでは最長記録を打ち立てる。

「航続距離の伸長は、空力性能の徹底的な最適化と、100kWhの大容量バッテリー、そして高度な回生ブレーキがあってこそ実現したものです」と石川は説明する。

また、「ARヘッドアップディスプレイ」や「スマートパノラマガラスルーフ」、「バーチャルエクステリアミラー」といった先進装備も。デジタルインターフェースと空間デザインの融合が、EVの新たなラグジュアリー体験を提供する。

今回の発表は、ICEとEVの新型モデルを同時に発表する「最初で最後かもしれない機会」と、マティアス・シェーパースは語り、こう結ぶ。

「ICEとEVは対立軸ではない。どちらもアウディが描くモビリティの未来に不可欠な存在です」

アウディジャパン

www.audi.co.jp