LGBTQ+コミュニティの祭典、今年のテーマは分断を乗り越える「LOVE」

  • 文:山本直子
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AMSTERDAM アムステルダム/オランダ 

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水上パレードのボートで踊る人々。誰もが自分らしくいられるこの祭典は、オランダの自由と寛容を象徴するイベントになっている。 photo: Jeroen Ploeger ©Pride Amsterdam

世界で初めて同性婚を認めたオランダでは、約20年以上前から毎年LGBTQ+コミュニティを祝うイベント「プライド・アムステルダム」が大々的に開催されている。アムステルダムは普段から多様な人々が集まる街として知られるが、同イベント中はその多様性が一段と増す。開催期間は7月26日~8月3日まで。市内では水上パレードのほか、ダンスパーティや映画上映、討論会など多彩な催しが行われる。今年のテーマは「LOVE」。「分断がますます広がる世界で、愛は単なるロマンティックなシンボルとしてだけではなく、つながりや連帯の基盤ともなる」と主催団体は語る。ちなみに、来年は同性婚承認25周年を祝い、世界イベントが予定されている。

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運河で開催されるボートパレードは、8月2日の12時~18時。参加団体は、その年のテーマにふさわしいかどうか事前審査によって選出される。今年は80団体が参加。 photo: Jeroen Ploeger ©Pride Amsterdam

※この記事はPen 2025年8月号より再編集した記事です。