
蜂の大群が空港に現れ、飛行機の出発が一時間近く遅れるという珍事がインドで起きた。米ニューヨークポストなどが報じた。
出発の準備中に…
今年7月7日午後、インドのグジャラート州にあるスーラト国際空港で事件は起きた。出発の準備をしていたインディゴ航空のエアバスA320の貨物室のドアに、ミツバチの大群がやってきたのだ。報道によると、このとき空港に現れた蜂の群れは数千匹に及んだという。
このときの様子が、飛行機内から乗客によって撮影されている。大量の蜂がドアにたかり、まるで真っ黒な塊がへばりついているように見える。動画を見た人々の中には、蜂の群れを引き連れた殺人鬼が登場する1990年代のホラー映画キャンディマンを思い出した者もいた。
当時、貨物室ではスーツケースの積み込みが行われていたが、蜂の襲来により作業は中断。空港職員は蜂を追い払うため煙を焚いた。これはインドの養蜂家が伝統的に用いている方法だというが、飛行機に集まった蜂の群れに効果はなかった。
通報を受けて消防隊がやってきて、今度は蜂の群れに向かって放水を行った。このときの様子も動画に収められているが、蜂の群れはホースで水を浴びせられてもびくともせず、飛行機のドアから離れようとしなかった。
この放水は効果がなかったどころか、さらに多くの蜂を集めることになってしまった。報道によると、空港職員らはこの後も水と煙を使って蜂を追い払い続けた。その努力の結果、午後4時20分発予定だったジャイプール行きの飛行機は、午後5時26分にようやく離陸することができた。
当局によると、この騒ぎで乗客や乗組員、空港職員などに負傷者はなく、飛行機にも損傷はなかったとのことだ。また、今後同様の事故が起きないよう、対策を講じているという。
ミツバチの大群が空港に現れ、飛行機の離着陸が遅れるという事態は過去にも起きている。昨年には、ブラジルの空港で着陸したばかりの飛行機が蜂の大群に襲われ、乗客は機内で1時間以上待たされることとなった。
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