
7月16日、羽田空港第3ターミナル4階に、アメリカン・エキスプレスのカード会員専用ラウンジ「センチュリオン・ラウンジ」が誕生した。世界中に展開するこのラウンジは、各地の文化を取り入れたインテリアと料理で知られている。世界で30番目となる日本初のセンチュリオン・ラウンジをいち早く紹介する。
日本らしさを表現した、落ち着きのある空間
この時期、バカンスに向けて計画を立てている人も多いのではないだろうか。夏の空港は多くの人でごった返すため、早めに到着して余裕を持って行動したいもの。フライトまでの待ち時間にラウンジを利用すれば、幸先のよい旅のスタートとなるだろう。
JALやANAといった各航空会社のラウンジが並ぶ羽田空港第3ターミナル4階の奥に、シックな佇まいのエントランスでゲストを迎えるセンチュリオン・ラウンジ。ほの暗い入り口から奥へと進むと一転、窓から滑走路を望む明るいラウンジが広がる。総面積約696㎡のゆったりとした空間は、ジャパン・ブルーに着想を得たインテリアで統一され、出国前の落ち着いたひと時をもたらしてくれる。
格子状の木材や石材に加え、ウォールナットやブラックアッシュといった天然素材を取り入れた家具や建具が空間を彩る。江戸切子をモチーフにした特注のシャンデリアをはじめ、日本各地の作家による陶芸、漆工芸、織物、水墨画などの作品が随所に配されており、モダンな中にも日本の伝統美が感じられるインテリアだ。


つくりたての料理とドリンクで、出発前のおもてなし
さらに奥の部屋へ進むと、中央にはブルーのグラデーションタイルがアクセントになったバーカウンター、ライブキッチンへと続く。鱗を思わせる深い色合いのタイルが、周囲の窓からの光を受けてキラキラと輝き、非日常の気分へと誘われる。世界各地のセンチュリオン・ラウンジではオリジナルのカクテルが密かな人気だが、ここ羽田のシグネチャーカクテルはその名も「ブルーバード」。日本酒にトニックウォーター、ソーダ、ブルーキュラソーをブレンドした青い液体に桜の花びらを一枚浮かべた一杯は、和の趣と遊び心を併せ持ち、海外からのゲストの間でも話題を呼びそうだ。

バーの後ろにあるもうひとつのカウンターでは、和食の料理人によるライブキッチンが控える。その場でオーダーする握り寿司やラーメン、四季の食材を使ったひと口サイズの惣菜は出発前の小腹を満たしてくれる。今秋からは「赤坂 おぎ乃」の荻野聡士店主監修による特別メニューも提供される予定。このほか朝食にうれしい焼きたてのパンや各種スープなど、すべて隣のキッチンでつくりたてを提供しているのも魅力だ。ラウンジの一角にはオリジナルの手づくり和菓子を並べたスイーツケースがあり、こちらは午後のティータイムに最適。




ラウンジ内には出張の際に便利なワークステーションや、通話や瞑想に適した個室ブース、家族で寛げるファミリールーム、プレミアム感あふれるシャワースペースなども完備。バカンスからビジネスまで、多様な旅のスタイルに合わせた利用が可能だ。
このラウンジの利用対象は「プラチナ・カード」「アメリカン・エキスプレス・ビジネス・プラチナ・カード」「アメリカン・エキスプレス・プラチナ・コーポレート・カード」「センチュリオン・カード」の各会員。1850年に運送業者としてニューヨークで誕生したアメリカン・エキスプレスは、その後旅行業を経て世界的なクレジットカード会社へと発展を遂げた。グローバルに展開するアメックスの哲学とホスピタリティが凝縮されたこの空港ラウンジが、ワンランク上の旅の始まりを約束する。

