
米カリフォルニア州シーサイドの住宅街で、野生のピューマがペットの猫をくわえて歩く様子を、監視カメラがとらえた。地元警察は、近隣住民に警戒を呼びかけている。
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死んだ猫を発見、住民戦慄
複数の地元メディアによると7月2日の早朝4時40分、住宅街を移動する1匹のピューマの姿が監視カメラに映った。悠々と歩くその口元には、ぐったりした猫がくわえられている。近隣の飼い猫で、後に死んだ状態で発見された。
住民は当初「人による猟奇的な行為」だと勘違いし戦慄したというが、大型肉食類の危険ももちろん侮れない。
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ピューマの襲撃は少ないが……
ピューマは「マウンテンライオン」や「クーガー」などと呼ばれ、アメリカ大陸の山岳・森林・湿地エリアに広く分布している。ネコ科の大型捕食動で、高い俊敏生やジャンプ力を誇る。ナショナル・ジオグラフィックによると「強い後ろ脚を使ってその場で前方に12メートル、または垂直に5.5メートル跳躍できる」という。
都市部で発見されることはほぼないが、ハイキング中に遭遇した……といった動画が、SNSにまれに投稿されている。
ピューマが人を襲うことも滅多にない。ところが昨年、同州でピューマに襲われ21歳の男性が死亡した。CNNによると、ピューマによる襲撃事件は1890年からの累計で50件弱、そのうち6件で死者が出ている。被害者が1人でいる時に襲われることが多いという。
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ピューマに遭遇したらどうする?
今回監視カメラがとらえたピューマは、「完全に成長しており、若い、もしくは大人のクーガー(ピューマの別称)だと考えらえれる」とシーサイド警察署長のニック・ボージェス氏は地元メディアに語る。
「シーサイドでマウンテンライオンが目撃されることはまれですが、食べ物や水を求めてこの辺りを通過することがあります」と、ペットを屋内に入れ、ペットフードなど野生動物を引き寄せる可能性のあるものは外に放置しないよう警告した。
万が一ピューマと遭遇した場合「自分を大きく、背を高く見せる」「背中を見せず、ゆっくりと後ずさる」「必要に応じて音をたて、低い声で話す」「ピューマに逃げ道を与える」といった対応を当局は呼びかけている。
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