
主演映画『F1』のプロモーションで6月25日に3年ぶりに来日し、舞台挨拶に登場してファンたちを沸かせたブラピことブラッド・ピット。その直前には、ロンドンで行われた『F1』のプレミアのレッドカーペットにトム・クルーズがサプライズで現れ、ゴージャスなイケオジスター競演を果たしていた。
ブラピとトムと言えば、1994年の映画『インタビュー・ウィズ・ヴァンパイア』のルイとレスタト役で共演した仲。ヴァンパイアのレスタト(トム)に魅入られ永遠の命を与えられた美青年のルイ(ブラピ)の再現だとファンたちは歓喜。ふたりがともにレッドカーペットに登場するのは、2001年に9.11の被害者を弔うイベント以来のこと。気になるのは何故今、24年ぶりにトムが『F1』のプレミアに現れることになったのかという理由。
ふたりの長いキャリアからすると意外なことに、ブラピとトムが共演した唯一の作品は『インタビュー・ウィズ・ヴァンパイア』のみ。しかし『F1』の監督を務めたジョセフ・コシンスキーはトムのヒット作『トップ・ガン マーヴェリック』の監督でもある。そして『F1』プロデューサーのジェリー・ブルックハイマーは、『マーヴェリック』のプロデューサー。要するに、ブラピとトムは非常に近いコミュニティで仕事をしているのである。
そして『インタビュー・ウィズ・ヴァンパイア』の撮影中、ふたりは夜通しゴーカートレースをして競っていた仲だということが、最近のトムの発言から判明。ブラピとトムは、レースに対して情熱を持つ者同士で、トムによれば、「彼はとても運転が上手」だったとか。そんなふたりが、実は2010年代後半に、ジョセフ・コシンスキー監督によるレーシング映画でW主演する予定があったという。
しかし予算的な問題で、プロジェクトは頓挫。代わりに、ジェームズ・マンゴールド監督がクリスチャン・ベールとマット・デイモンを起用した映画『フォード対フェラーリ』を制作。そんな背景がある中、コシンスキーとジェリー・ブルックハイマーがタッグを組んだ2022年の『マーヴェリック』が世界的な大ヒットを収めたことが、今回の『F1』制作に繋がっている。
というわけで、今ノリに乗っているメンバーが揃った今、次に期待されるのがこのスタッフによるブラピとトムの共演作、というわけ。
ブラピが米『E! News』に語ったところによると、彼はトムとの共演に意欲的なものの、それにはひとつだけ条件があるという。それは、「僕は飛行機からお尻を吊られるつもりはない。だからトムが地上で何かをするなら、可能性はある」。これは『ミッション・インポッシブル』シリーズで毎回危険なアクションにスタントを使わず自ら挑み、スタッフたちをも怖がらせているというトムに対するブラピ流のジョーク。
今年5月に上映スタートした、トムが主演する映画『ミッション・インポッシブル/ファイナル・レコニング』は世界中で2億ドルを稼ぐ、今年度の大ヒット作となっている。62歳のトムに、61歳のブラピ。還暦の年齢を過ぎても、ふたりの人気もキャリアも全く衰えていないのがすごい。
そんな現在のふたりが、もし再び共演を果たしたら……。今度はどんな化学反応を起こすのか、見てみたい!
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