
戦争は、「はるか昔に起きた歴史上のこと」。Z世代は、自分とはあまりにもかけ離れた現実味のないことと捉えているのかもしれない。米国の若者の間で、“第三次世界大戦に着ていく服”とコーディネートを披露する投稿がSNSであるという。
音楽にあわせてポージング、ハッシュタグは「WW3」
ある女性インフルエンサーは先日、「第三次世界大戦に着ていく服」というキャプションを付けて、迷彩柄のオーバーサイズのシャツを身に着けたコーディネートをTikTokで紹介した。同じ投稿動画では、「敵の注意をそらす」という迷彩柄の水着や、「戦闘ボディ」という迷彩柄のジャケットコーデも見せた。
おしゃれなバッグミュージックとともに、ポージングする彼女にとっては、日常のコーディネートを披露する投稿のひとつでしかないようだ。
そして、「#WW3(第三次世界大戦)」のハッシュタグを付けて、迷彩柄のアイテムや迷彩風のコーデを見せる若者は彼女だけではない。別の女性は「初めての戦争で、ちょっと緊張」というキャプションを添えている。彼らに共通するのは、「第三次世界大戦」をファッションのコンテンツのひとつとして捉えていることだ。
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「どれだけ頭がイカれてるのか?」など抗議の声
「第三次世界大戦」のコーデが生まれたのは、いまだに終わりを見せることのないイスラエルとイランの争いと、それに伴いアメリカ軍がイランの核施設の爆破に踏み切ったことがきっかけとみられる。
アメリカ軍による初めての攻撃によって、イランが中東に展開するアメリカ軍へ報復することも可能性として考えられ、Xなどでは「第三次世界大戦」のワードがトレンド入りしたのだ。「第三次世界大戦に着ていく服」のコーデを投稿した若者たちは、このニュースを“おしゃれにアレンジ”したつもりなのかもしれない。
だが、本当に第三次世界大戦が始まったら、当然ながら、おしゃれを楽しむどころの話ではない。実際、イスラエルとイランの紛争の真っ只中にいる人々は極限の状態だろう。
そのため、彼らの投稿には「こんなことを考え出すなんて、どれだけ頭がイカれてるのかわかってるのか?」「人の命がかかってるんだぞ」などと、抗議の意を表すコメントが書き込まれている。
戦争について正しく教えられることがなかったり、想像力が欠けたりすると、戦争をこんな風に茶化す人が現れるのかもしれない。現代であっても実際に戦争が起きており、いままさに生きるか死ぬかの瀬戸際に追い込まれている人や、大切な人を失くし悲しみにくれる人がいることを忘れてはいけないだろう。
【出典】
https://nypost.com/2025/06/25/lifestyle/combat-couture-gen-z-blasted-as-messed-up-for-flaunting-viral-world-war-iii-camo-outfits/
https://www.tiktok.com/@paulinalambaskis/video/7518108307777768734
https://www.tiktok.com/@nicobo_0/video/7517348254502210846
https://www.tiktok.com/@avery.sr1/video/7517840365819268382
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@nicobo_0 comment which outfit was ur fav!! 🙏🏽 #ww3 #fashion #genz #fyp #satire ♬ love for you hoodtrap abnormal x salako - abnormal
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