アートと自然、そしてパンを堪能する小旅行へ! トリュフベーカリー南八ヶ岳店がオープン

  • 文:Pen編集部
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施設の中心に位置するラボ。木とレンガを基調とした開放感のある空間は、再生建築研究所が手掛けた。

「TruffleBAKERY(トリュフベーカリー)」が、ブランド史上最大の拠点となる「TruffleBAKERY 南八ヶ岳」をグランドオープンした。

新店舗では、ベーカリーのほか、ラボやカフェを併設。2026年には予約限定のレストランやパティスリーなど、さらにトリュフベーカリーの世界観を感じられる施設へと進化する予定だ。

もともと食材の専門商社としてスタートしたトリュフベーカリーは、素材に徹底的にこだわってきた。そんな強いこだわりを持つ同社が着目したのが、パンのおよそ40%を占めるという“水”。これまで、東京、大阪、福岡、香港など都市部を中心に展開してきたが、さらなるおいしさを追求すべく、美しい水源のある南八ヶ岳に店舗を構えることとなったのだ。そのほか、同店では季節のフルーツの天然酵母を使用、手捏ね生地のパンを提供していくという。

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施設のテーマは、「冒険しながらみつける、パン」。2026年完成予定のレストラン、パティスリーに加え、今後は敷地内にホテルを併設する計画もあるという。

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パンづくりのドラマが見られる! 劇場型のラボラトリー

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ラボはまるで舞台のような設計。ゲストは映画館の客席のような椅子で、職人たちがパンを焼き上げる姿を眺めながら、パンを食べることができる。
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水がおいしいスイスで生まれたパンをヒントにした、八ヶ岳の天然水で仕上げた高加水の食事パン「天然水ブレッド」(右上)をはじめ、ラボでは日々新たなパンが生まれている。

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地元産の旬の野菜を使った惣菜パンを多く展開。
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ベーカリーエリア内に設けられた小さなライブラリースペース。自然やアートをテーマにして選ばれた370冊もの本が並ぶ。

施設の中心に位置するラボは、その名の通り“パンの研究室”として、通常商品の生産だけでなく、日々職人たちによる新商品の開発が行われる。現在は、乳酸菌とアロマと天然水を使用したパンづくりに力を入れているという。

また、ここでは通常のラインアップに加え、およそ40種類のここでしか味わうことのできない商品を展開する。ラインアップは週替わりで変更され、訪れたその時期にしか食べられないメニューを味わえるというのも訪れる醍醐味のひとつだ。

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アート好き必見、ギャラリーのようなカフェスペース

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カフェスペース。中央のカウンターテーブルは、八ヶ岳の材木が閉じこめられた狩野佑真による作品。そのほか、盛永省治によるスツールを取り入れるなど、身近にアート作品を楽しむことができるのもうれしい。
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地元在住の木工作家・井出裕太による作品『UNKNOWN MOUNTAIN』。八ヶ岳の山脈を思い浮かべて製作した。

そして南八ヶ岳店に訪れたなら、グルメはもちろん、パンを五感で楽しめる空間にも注目を。特に、エントランス近くにあるカフェスペースには、まるでギャラリーのような佇まいだ。ディレクション・スタイリングは、作原 文によるもので、インテリアやアートなど、地元やブランドに深いゆかりのある新進気鋭のクリエイターたちの作品が並ぶ。

グルメの枠を超えて多面的にアプローチし、さらなるパン業界の発展を目指すトリュフベーカリー。南八ヶ岳店をはじめ、今後も引き続き注目したい。

トリュフベーカリー南八ヶ岳

山梨県北杜市大泉町西井出字石堂8240-6728
営業日:金、土、日、祝(ベーカリー)、月、木、金、土、日、祝(カフェ)
Instagram:@trufflebakery_yatsugatake