
日本では外国免許切替の試験が簡単すぎると問題視されているが、海外ではスウェーデンの運転免許試験が怖すぎると話題になっている。スウェーデンで免許を取るために必修の恐ろしい科目、それは滑りやすい道路でのスリップ実習。その様子をまとめた動画が、SNSで注目を集めた。
雪道のスリップを実際に体験!
北欧諸国の一つ、スウェーデンの冬は厳しい。平均気温は氷点下を下回り、降雪量も多い。当然路面は凍結し、非常に滑りやすくなる。そのため、スウェーデンでは滑りやすい道路での運転を学ぶことが、運転免許試験の必須科目になっているのだ。もちろん、国外で運転免許を取得し、スウェーデンの免許に切り替えようとする人々も受講しなければならない。
講習は「Halkbana(ハルクバナ)」と呼ばれる専門施設で行われる。この施設では、水をまくなどして凍結した滑りやすい路面を再現しており、車のスリップを実車で体験できるようになっている。講習では滑りやすい道路が実際にどんなものなのかを体験し、コントロールするための方法を学ぶ。
その講習の様子をまとめた動画が、今年Xでバズった。動画には、吹き上がる水でびしょ濡れになった道路に突っ込んだ車がスリップしてコースアウトしたり、急ブレーキでくるくると回転したりする様子がまとめられている。この動画は600万回以上表示され、1万件以上のいいねを獲得し、「こんなの嘘だ」「怖すぎる」と大きな反響を呼んだ。
意外と楽しい?
このような講習は雪の多い北欧諸国では珍しくないそうで、ノルウェーやフィンランドでも似たような内容が義務づけされているそうだ。動画には実際にハルクバナで講習を受けた人々のコメントも寄せられているが、意外と楽しい上、運転者として戒めともなる非常に実践的な講習だったという。また、カナダなど雪の多い地域の人々からは、「自分の国でもぜひ実施してほしい」という声が上がっていた。
このスリップ講習、豪雪地帯を抱える日本でも実施するべきかもしれない。運転免許を取得するハードルは上がるだろうが、雪道をノーマルタイヤのままで走るような愚かな行為が減るだろうし、外国人に対し日本の運転環境の幅広さを知ってもらう機会にもなるだろう。
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ハルクバナでの講習の様子をまとめた動画
If drivers fail this test in Scandinavian countries they will not get a license.
— Massimo (@Rainmaker1973) March 28, 2025
[🎞️ didyouknow]pic.twitter.com/NQRfjlRpca
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