
アウトドア用品はオフシーズンでのケアや保管に困るアイテム。「ダウンジャケットが薄汚れた」「防水アイテムの性能が落ちた」「寝袋にホコリが溜まって不衛生」「テントのファスナーが故障した」「倉庫に置いたギアがカビだらけになった」などの問題が次々に起こってくる。解決しようと思っても、どう対処したらいいか頭を抱えがち。翌年まで保管する場所を確保するのも一苦労だ。
そんな悩み多きアウトドア用品難民を救ってくれる新サービスがある。総合アウトドアメーカーのゴールドウインが6月より開始した「クリーニング・ストレージ」である。修理、クリーニング、保管のすべてを一括して行う試み。ネットで注文し、集荷・送料は無料だ(店舗持ち込みは不可)。長期保管が終わったら自宅に届けられる至れり尽くせりなサービスである。
クリーニングはゴールドウインに認可された専門業者が担当。抗菌・消臭・抗ウィルス効果のある洗剤で洗われる。テントなど撥水機能のある製品には、再び撥水加工して本来の機能をリカバー。その後に最大9ヶ月間、一律料金で保管に対応。カビ防止や湿度管理された好条件の室内で保管される。
衣類の修理期間は約4週間、さらにクリーニングで約1週間。テントや寝袋は修理に4週間、クリーニングに約3週間が目安である。

利用条件はまずゴールドウインの自社製品であること。同社はブランド数が多く、ザ・ノース・フェイス、ヘリーハンセンなどが名を連ねる。アイスブレーカーなどのライトな服も扱う会社であり、サービスを受けたいブランドが対応しているかオーダー時に確認しよう。
続く条件は、原則として修理とクリーニングがセットであること(保管は任意)。クリーニングだけのオーダーは不可だ。ただしテントや寝袋などの一部ギアだけは、修理箇所がなくてもクリーニング・保管してくれる。
気になる料金はダウンジャケットで7,480円から。寝袋は8,500円から、テントはインナーテントのクリーニングコースで12,000円から。保管もオーダーするなら、さらに製品一点につき一律660円が追加される。日頃のケアを怠ったがゆえに泣く泣くアイテムを買い替えるような無駄や保管の手間も考慮すると、設定された料金は値ごろではないだろうか。
メーカーにケアを任せて、自身はアウトドアで遊ぶだけの便利サービス「クリーニング・ストレージ」。ギアを使っている最中に、「すぐ汚れを落とさなきゃ」などと気にしてしまう煩わしさからも解放される。ただし汚れや臭いがひどすぎるものや、経年劣化したアイテム、ペットが使ったものなどはケアが受付されないケースもある。どれもゴールドウイン基準となるため、サービスを受けるときに相談しよう。
今後アウトドア用品を購入するときに、ゴールドウイン製品を最初の候補に考える人が増えそうな嬉しいサービスの誕生である。適切に活用すればアウトドアライフがさらに充実するに違いない。
Goldwin Online Store/クリーニング・ストレージ特設サイト
www.goldwin.co.jp/store/guide/shoppingguide_guide24.html
ファッションレポーター/フォトグラファー
明治大学&文化服装学院卒業。文化出版局に新卒入社し、「MRハイファッション」「装苑」の編集者に。退社後はフリーランス。文章書き、写真撮影、スタイリングを行い、ファッション的なモノコトを発信中。
ご相談はkazushi.kazushi.info@gmail.comへ。
明治大学&文化服装学院卒業。文化出版局に新卒入社し、「MRハイファッション」「装苑」の編集者に。退社後はフリーランス。文章書き、写真撮影、スタイリングを行い、ファッション的なモノコトを発信中。
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