「空からサメが落ちてきた!」ゴルフ場で目撃された“まさかの光景”とは?

  • 文:吉井いつき
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Shutterstock ※画像はイメージです

ゴルフ場に空からサメが降ってきた! アメリカで映画のような出来事が本当に起きたと話題になっている。


今年5月18日、米サウスカロライナ州スプリンターシティのディスクゴルフ場にいたジョナサン・マーロウさんは、にわかには信じられない光景を目にした。空からサメが降ってきたのである。このゴルフ場は海岸の近くにあるが、それでも800mは離れているという。落ちてきたのは体長30〜40cmほどの小さなシュモクザメで、マーロウさんはそのときのことを「信じられなくて、本当にこんなことある? と自問し続けました」と話している。


マーロウさんがこの出来事を自身のFacebookアカウントに投稿すると、多くの人が驚き、「シャークネードだ!」とコメントした。映画『シャークネード』シリーズでは竜巻がサメを空に巻き上げ、地上に雨のように降らせていた。しかし、今回のサメはどうやら竜巻に巻き込まれたのではなさそうだ。

なぜ空からサメが降ってきたのか


マーロウさんは、サメが落ちてくる直前に空中で起きていたことも目撃している。「ミサゴが何かを運んでいました」この地域には猛禽類のミサゴが生息しており、獲物を運んでいる姿を見ることは珍しくないという。マーロウさんが目撃したミサゴは二羽のカラスに追いかけられており、木の上でもみ合っていた。そして地面に落ちてきたのが件のシュモクザメというわけだ。

ミサゴは肉食の鳥で、魚を好み海でハンティングするが、小さいとはいえサメを捕まえることは珍しいという。この日、ミサゴは捕獲したシュモクザメを運んでいる最中、縄張りを守ろうとしたカラスに攻撃され、不運にも獲物を失ってしまったのだろう。


このような「そこにあるはずのないもの」が空から降ってくる怪現象を「ファフロツキーズ現象」という。ファフロツキーズ現象は世界各地で報告されており、2016年には甲子園でプロ野球の試合中に魚が降ってきたこともある。このときも原因は鳥だったと考えられている。

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