ガエルとディエゴが創設した、ドキュメンタリー映画祭が20周年

  • 文:長屋美保
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MEXICO CITY メキシコシティ/メキシコ

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開幕式では、イランの女性たちの自由への闘いを捉えた、ファラフナーズ・シャリーフィー監督の『マイ・ストールン・プラネット(My Stolen Planet)』を上映。 ©Ambulante

俳優のガエル・ガルシア・ベルナルとディエゴ・ルナ、当時はまだ学生だったプロデューサーのエレーナ・フォルテスの3人が、ドキュメンタリーを世に広め、社会に刺激を与えることを目的として2005年に始めた映画祭「アンブランテ(Ambulante)」が、20周年を迎えた。メキシコシティを皮切りに国内5都市を巡回上映中だ。上映作品は47カ国からの129作品を集め、先住民言語の作品も8本ある。映画館だけでなくミュージアム、学校、公園といったさまざまなスポットでほぼ無料上映するほか、つくり手と観客をつなげるティーチインや子ども向けの映像ワークショップ、音楽や演劇イベントも実施。映画を通して、人々に影響を与え続ける姿勢に拍手!

https://ambulante.org

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映画祭では国内の才能も紹介する。ホセ・ルイス・カノ監督の『 カルナリスモ(Carnalismo)』は、ローチャリを愛する若者たちの記録だ。 © Ambulante

※この記事はPen 2025年7月号より再編集した記事です。