脱走したシマウマが捕獲されるも、連行時のヘリで吊るされた姿がシュールと話題に「またやりそう」

  • 文:Rikako Takahashi
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shutter stock/ Kenkenkaden※写真はイメージです。

米テネシー州で、ペットのシマウマが脱走。1週間以上逃げ回り、やっと捕獲された。ヘリコプターに吊るされ空輸される様子が、ネットで話題になっている。

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牧場が購入したシマウマが失踪

ことの発端は、2025年5月30日。同州クリスティアナにある牧場に、テキサス州からシマウマがやってきた。

フォード夫婦が営む同牧場には、アルパカ、バイソン、牛などさまざまな動物がいる。シマウマもその仲間入りを果たす……予定だったが、翌日に姿を消した。夫婦は警察に失踪を届け出たが、失踪の原因や経緯は明らかになっていない。

地元紙によると、シマウマは「予測不可能な性質と攻撃する傾向から、家畜化には適さない」とされているが、同州での飼育は合法だ。

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全米が逃走劇を見守り、ネットで人気者に

しかしその後に、シマウマが街中や高速道路を駆け回る様子が複数目撃され、SNSに投稿された。その自由気ままな姿はすぐに人気を博し、ネットミームとして拡散された。

シマウマは「エド」の愛称で親しまれ、AIによる合成画像も出回った。複数の地元企業はこの波に便乗し、エドとの「コラボ画像」を独自に生成して続々と投稿。ナッシュビル警察もバーに佇むエドの画像を投稿し、情報提供を呼びかけた。

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最終手段は、宙ぶらりんで空輸

エドの逃走劇は1週間にわたりネットを騒がせた。もちろん “リアル” の世界も大忙し。州警察や保安官事務所、野生生物局などが協力して捜索を続けた。森に逃げ込み姿を消す期間もあったが、ドローンで行方を追跡し、8日にエドを捕獲したとラザフォード郡保安官事務所が発表した。

同保安官事務所がFacebookに公開した動画には、手足が出ないように布に包まれたままヘリコプターに吊るされ、くるくると回転しながら空輸されるエドの姿が映っている。なんとも情けないが、どこかシュールでかわいらしい姿に「ビビってないのすごい(笑)」「またやりそう」などの反響が寄せられた。

当局によるとエドは牧場に戻されず、安全が確保されるまでアニマルシェルターが保護している。夫婦は当初の予定を変更し、動物園にエドを引き渡して、人々がエドに会いに行けるよう願っているという。

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ヘリで運ばれる様子。

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監視カメラがとらえた映像。