かわいい顔して、しっかりモノ! フィアットが初のハイブリッドモデルを発売開始

  • 文:Pen編集部
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フィアット初のハイブリッドモデル「600 Hybrid」が登場した。

フィアット初のハイブリッドモデルがついに登場した。「600 Hybrid(セイチェント ハイブリッド)」が、全国の正規ディーラーにて発売されている。「600」は、フィアット特有の丸みのあるデザインに、快適性と革新的テクノロジーを詰め込んだコンパクトSUV。1955年に発売した初代「600」や「500e」からインスピレーションを得たデザインを随所に散りばめている。昨年9月に発表した電気自動車「600e」に続き、フィアットの歴史に新たなクルマが加わった。

新世代のマイルドハイブリッドシステムで心地よい運転を

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燃費性能は、WLTCモードで23.2km/Lを達成。

注目すべきは、新開発のガソリンターボエンジンと、電動モーターを内蔵した6速デュアルトランスミッションを組み合わせた、新世代の48Vマイルドハイブリッドシステムを採用したこと。電動モーターのアシストにより、低速から力強いトルクが立ち上がり、スムーズで心地よい加速を味わうことができる。

低速時には100%での電動走行も実現し、走行状況によっては電気だけで最大約30km/hの走行が可能だ。信号待ちの多い市街地走行では、1時間あたり約50%はエンジンを使用せず、実用燃費を向上。一方、高速での定速走行時はエンジンを使用し、中速域では状況に応じてエンジンとモーターを切り替えることができる。B-SUVインポートセグメントでは、トップクラスの性能を実現している。

他にも、さまざまな運転支援機能も搭載。所有者の車両周囲との距離で、自動でロックを施錠・解錠する「キーレスエントリー(プロキシミティセンサー付)」や、前走車と安全な車間距離を保つようサポートする「アダプティブクルーズコントロール(STOP&GO機能付)」など、快適なドライブを実現するための機能を備えている。

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「600 Hybrid La Prima」では、グロスブラックのアクセントを随所に採用し、18インチダイヤモンドカットアルミホイールとともに精悍な印象を与えている。

デザインはフィアットらしさが全開。エクステリアは初代「600」から着想を得ながらも、「500e」のかわいらしさを融合。ヘッドライトからサイドへのフォルムやリアナンバープレート上部の形状、全長に対するボンネット比率など、初代「600」のエッセンスが息づいている。フロントフェイスは「BIG SMILE」をコンセプトに、ヘッドライトを目に見立てると、笑顔のようなデザインに仕上がっている。

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フィアットのモノグラム入りのファブリックシートで、Dolce Vitaの世界観を体現している。

インテリアは、初代「600」の象徴的なデザイン要素を受け継いでおり、2スポークステアリング、円型のメータークラスター、楕円形のダッシュボードパネルなど、初代を彷彿とさせる。ベースモデルはボディ同色のダッシュボードとブラック色のファブリックシートを採用した。

ボディカラーは、イタリアを感じられる鮮やかな「サンセットオレンジ」、「スカイブルー」、「ホワイト」に加え、「600 Hybrid」専用色として海をイメージした「シーグリーン」を含めた4色展開となる。

「600」の70年にわたる歴史に、新たなページを刻む「600 Hybrid」。アイコニックなイタリアンデザインを継承しつつ、ハイブリッドを実現させたこの一台は、ブランドの新たな時代の幕開となるかもしれない。

フィアット 600 Hybrid

全長×全幅×全高:4,200×1,780×1,595mm
排気量:1,199cc
エンジン:直列3気筒DOHC(ターボチャージャー付)+電気モーター
システム最高出力:136hp
システム最大トルク:230N・m
駆動用バッテリー:48V 897.9Wh
駆動方式:FF(前輪駆動)
燃費:23.2 km/L(WLTC モード)
車両価格:¥3,650,000
問い合わせ先/Stellantis ジャパン
www.fiat-auto.co.jp