BERLIN ベルリン/ドイツ

92歳を迎えたオノ・ヨーコ。アートを通じて平和へのメッセージを送り続ける彼女は、いまあらためて注目されるべき存在だ。ベルリンでは3つの美術館で同時に個展を開催。そのひとつ、新ナショナルギャラリーの『ドリーム・トゥギャザー』展では、見るものをあらゆる方法で作品世界に関わらせようと試みる。鑑賞者はまず、『クリーニング・ピース』(1996年)を通じて、よろこびや悲しみを振り返るよう促される。続いて、折り鶴を折るよう指示され、別の部屋では壊れた陶器のコップをつなぎ合わせ、「知恵と愛で繕う」修繕行為に参加。庭には『ウィッシュ・ツリー』(1996年)が立っており、展示を通して改めて平和の大切さに気づかさせれるだろう。
www.smb.museum/en/exhibitions/detail/yoko-ono-dream-together

※この記事はPen 2025年6月号より再編集した記事です。