NOMURA SHOTENより“至高の酒”が誕生、オリジナル焼酎「あろまた」の味わいとは

  • 文:Pen編集部
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「あろまた」度数25% 720mL ¥2,500

台東区・蔵前にあるバー「NOMURA SHOTEN」にて、開業3周年を記念したオリジナル焼酎「あろまた」が5月15日から限定発売中だ。オーナー兼トップバーテンダーの野村空人が、宮崎の松露酒造の協力を得て生み出した芋焼酎。玉茜(たまあかね)を中心に、華やかながらも骨格のある仕上がりになっている。

人と酒の新たな接点を生む「NOMURA SHOTEN」

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店舗デザインは、インテリアデザイナーの福田和貴子が担当。オスロ建築デザイン大学留学への経験を活かしたノルディックスタイルのデザインで、ハム製造会社の倉庫だった建物を、誰もがフラットにお酒を楽しめる空間を演出している。

蔵前は江戸時代から下町のおもちゃ問屋街として栄えた歴史あるエリアだが、いまでは、伝統とモダンが共存する個性的な街として人気だ。「NOMURA SHOTEN」はここに店を構え、こだわりのスピリッツとツマミが楽しめるタチノミ・リカーショップとして親しまれている。

オーナーの野村は、ロンドンで7年間バーテンダーとして活躍後、代々木公園のカフェバー「FUGLEN TOKYO」にて数々の賞を受賞。その後、兜町のホテル「K5」のバープロデュース、代々木上原のカフェバー「No.」のカクテル監修など、都内のクリエイティブな飲食店を中心に、カクテルやドリンクのメニュー開発やディレクションをしてきた。

そんな、世界中の酒と人と向き合ってきた野村は“人と酒の新たな接点を生む店”として、NOMURA SHOTENを2022年にオープン。店内はウイスキーなどの洋酒をはじめ、国内外問わず厳選された稀少な酒類を販売している。店内奥には三畳分ほどのセラーがあり、野村がこれまでプロデュースした酒が並べられている。「あろまた」は今回、自身初の焼酎ブレンドとして、そのひとつに加わった。

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97年続く酒造の技と新進のアーティストのラベルが生み出した、至高の一本

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松露酒造のコンセプトの根幹は「いつも飲めるもの」。強い香気などを避け、優しく飲み手に寄り添えるよう、どこか落ち着きのある味わいに仕上げている。

「あろまた」を生み出す過程において松露酒造の存在は欠かせない。1928年の創業当時より「松露」をはじめ、「心水(もとみ)」、「松露黒麹」などの芋焼酎を主に製造しており、地元、宮崎県串間市で愛されてきた酒造の匠である。今回のコラボレーションは、「NOMURA SHOTEN」オープン当初からの縁がきっかけだ。野村はこう語る。

「松露酒造の代表・矢野氏とは同世代で、これまでイベントやポップアップなどで度々コラボを重ねてきました。昨年はオープンブックの開さんとともに酎ハイを開発するなど、何かとお世話になっています。今回の企画は、志の高さにもかかわらず、矢野氏が快く引き受けてくださり、蔵にも招待いただいて、両者が納得のいく一本を仕上げることができました」

ラベルデザインには、グラフィックアーティスト、nyoroが起用された。幼少期に書道家の母親から習った書道とストリートダンスにのめり込んだ経験をルーツに、これらを融合させたアート性の強いグラフィックスタイルを確立。骨格のある「あろまた」の味わいを表現しながらも、従来の焼酎にはないグラフィックに仕上げられている。

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グラフィックアーティストの「nyoro」はこれまで、NIKEやABC-MART、McGuffinなどのグラフィックを手掛けてきた。@nyoro/SHINJI ITO

味も香りも、焼酎の新しい世界を生み出した

「あろまた」はNOMURA SHOTEN店頭、ONLINE STORE、取扱店舗にて販売される。香りは新酒のような芋のオイリーさに柑橘の爽やかさが重なり、口に含めば柑橘の奥に芋のほっこりした温かみが広がる。しかし、味わいはすっきりとしているため、余韻がすっと長く続く。これまで経験したことのない焼酎を体験できるだろう。

割って飲むなら炭酸がおすすめだ。骨太なスコッチを思わせるしっかりさ、柑橘の風味を残しながら、のどごしに樽香が感じられる 一本に仕上がっている。ぜひ、「NOMURA SHOTEN」の新たな試みとともに、焼酎の新しい世界を楽しんでほしい。

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これまでにない「nyoro」のストリート風のデザインは、「あろまた」の味わいとマッチしつつ、新たな価値を付け加えている。

NOMURA SHOTEN

www.instagram.com/quarter_room_tokyo/