
ニューバランスを象徴するモデルのひとつ「991v2」に、韓国発のライフスタイルブランドthisisneverthatⓇ(ディスイズネバーザット)の美意識が共鳴した。最新のコラボは「thisisneverthat® × New Balance Made in UK 991v2」と名を冠し、2025年5月9日(金)よりT-HOUSE New Balance、ニューバランス公式オンラインストアおよび、日本を含む世界の一部店舗にて発売される。
近年、韓国発のファッションが世界の若者たちの間で熱視線を集めている。その中でも特に注目されているのが、ストリートを基盤に独自の価値観を発信するライフスタイルブランド、thisisneverthat®(ディスイズネバーザット)だ。 東京のファッションカルチャーを象徴する原宿に続き大阪にも旗艦店を構え、アジアのみならず世界のトレンド最前線に立ち続けるこのブランドが、再びニューバランスとのタッグを組んだ。
「991」は、2001年に900番台の系譜に初めてABZORBをフルレングスで搭載したニューバランスの革新的なモデルとして登場した。その後継にあたる991v2は、オリジナルのシルエットを継承しながらも、現代のライフスタイルに即したテクノロジーを搭載することで、機能性と快適性を大幅に向上させている。単なる復刻にとどまらない、進化を遂げた一足なのだ。このモデルを語るうえで欠かせないのが、英国・フリンビー工場における製造背景である。熟練の職人たちの手により、一足一足が丹念に仕上げられるその工程には、イギリスのクラフトマンシップが色濃く息づいている。仕上がりの精度、素材の質感、そして構造の美しさなどどれをとっても、“本物”と呼ぶにふさわしい完成度を誇る。そんな991v2に、thisisneverthat®が静かに手を加えているのである。印象的なのが、ブランドの世界観を反映したセージグレーを基調とするミニマルなカラーパレットだ。ヴィンテージに着想を得たというこの色合いは、控えめでありながらも深みがあり、得意とするアノニマスな美学を体現している。ニューバランスの持つ重厚な伝統を損なうことなく、そこに、thisisneverthat®らしい知的なセンスを重ねている点が秀逸だ。
英国の機能美と韓国の感性──異なる背景をもつふたつの美学が、ひとつのスニーカーの中で静かに交わる「thisisneverthat® × New Balance Made in UK 991v2」。その佇まいは、伝統を尊ぶ知的な大人から、控えめな洗練を好む都市の若者まで、幅広い感性を魅了するに違いない。



