
ある19歳のインフルエンサーが、「女性の注目を避けるために体の片側だけを鍛える」という極端な“自己ブランディング”を続けてSNSで話題になっている。コメントでは、「非対称な肉体を意図的に作る」という奇抜な行動に戸惑いと関心が広がる一方で、健康面へのリスクを懸念する声も上がっている。
自身を「The Crooked Man(ゆがんだ男)」と名乗るこの19歳の男性は、2023年10月にSNSアカウントを開設。以来、左側の筋肉だけを徹底的に鍛える動画を投稿し続けており、その奇抜な体型とユーモアで人気を得ている。
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その理由は「女性からのDMの多さにうんざりしたから」
彼は「インターネット中が“もっと魅力的になれ”と騒いでるけど、僕は逆。魅力を減らすために努力してる」と話し、見た目を“最小化”することで女性の関心を遠ざけたいという。
このコンセプトは、主に若い男性の間で広がる“LooksMaxxing”(見た目の最適化)文化への皮肉的なカウンターでもある。LooksMaxxingは、ジム通いや美容整形などを通じて外見を改善し、恋愛市場で有利になろうとする動きだが、その裏には、「見た目が良くないと愛されない」「ブサイクは恋愛市場に価値がない」という、かなり歪んだ思想も含まれており度々問題視されている。
バズり続ける“非対称ボディ”に懸念の声も
彼の動画の中には1700万回再生を超えたものもあり、「ルックス・ミニマイザー」を自称する彼の行動は注目を集め続けている。最近では片脚だけを鍛えるルーティンも開始しており、身体の左右差は日常生活にも影響が出るレベルにまで進んでいる。
本人は「シャツの着心地が悪い」「子どもに指をさされる」などと冗談交じりに語っているが、視聴者の間では「健康被害が出るのでは」と心配する声が相次いでいる。
パーソナルトレーナーのフランコ・ベタンコート氏は、「筋トレで最も重要なのは正しいフォームとバランス。体の一部だけを鍛えることで、長期的には慢性痛や骨格の歪みを引き起こす可能性がある」と警鐘を鳴らしている。
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