
「ディナーの締めは、象のフンでできたデザートです」──そんな一言に、思わず聞き返してしまうだろうーー。中国・上海の高級レストランが、象のフンを加工したデザートを提供するという衝撃的なコース料理を提供。コンセプトは「本物の熱帯雨林を感じる食体験」といい、価格は15品で約8万円と高額だが、いま世界中で話題となっている。
このユニークなレストランを紹介したのは、RedNoteで40万人以上のフォロワーをもつ人気料理ブロガー「Mixue's Culinary Notes」。4月7日に投稿された動画には、葉っぱを鉢植えから摘んで食べる場面や、見たこともない料理の数々が収められている。
最もインパクトが大きいのが「象のフンに挿した花」を模したデザート。乾燥・殺菌した象のフンをベースに、ハーブの香りや花粉、シャーベットなどを盛り付けた芸術的な一皿だという。
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法的にグレー? 他にも驚きの珍メニューが存在
このレストランでは他にも、氷に蜂蜜と花粉を塗ってなめる料理や、腐敗臭を放つラフレシアの花をイメージした「黒い粘液」の料理など、五感を刺激する品が並ぶ美、スタッフは「エコロジー・フュージョン料理」と説明。ゲストは階段を上がり、象のフンを使った“デザートツアー”に参加する仕掛けもあるという。
レストランの創設者は、中国の少数民族「Blang(ブラン族)」の出身者とフランス人の2人組。開業までに雲南省の熱帯雨林を7年かけて研究し、環境と食文化を融合させたという。
一方で、地元紙によると、象のフンを使った料理が中国の食品衛生法に適合しているかは不明。法律では「食品は無毒・無害で栄養基準を満たすこと」が求められているが、殺菌処理をしていても議論は避けられないだろう。
SNSでは賛否両論「金持ちのマゾテスト」「試してみたい」
この料理体験をめぐっては、SNS上でも意見が真っ二つに分かれており、「まったくうんざり。私は雲南出身だが、象のフンなんて食べない」「富裕層をおちょっくっているとしか思えない笑」といった否定的なコメントが多く寄せられる一方、「もはやレストランではなくアートプロジェクト」「普通じゃない体験をしたい人には最高」と肯定的な声もある。
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April 11 – Chinese media reported that in Shanghai, a restaurant charging 4,000 yuan per person for dishes made with elephant dung has come under official investigation. pic.twitter.com/WzQ6nIhaJF
— Share Chinese Douyin(TikTok) videos (@cz8921469_z) April 13, 2025
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