写真やカメラをこよなく愛し、日常の中で撮ることを楽しむクリエイターたち。 かが屋・加賀 翔が愛用するカメラとその一台で撮った写真、こだわりについて聞いた。
いま、“カメラ”を手にし、“写真”を楽しむ人が増えている。ライカからインスタックスまで、多種多様に広がるカメラの選択肢を紹介しながら、写真の撮り方、そして印刷し額装するアイデアまでを、その道の達人たちにうかがいながら紐解き、紹介する。
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カメラ歴10年という加賀翔。マセキ芸能社に所属する際、カメラが特技と書いたら、初仕事はお笑いライブのカメラマンだった。
「それがきっかけで芸人を撮るようになって、いまでは毎日ニコンZfと望遠ズームレンズを持ち歩いています。最近はTV番組やライブの公式カメラマンとして呼んでもらうことも増えました」
加賀は、もともと生粋のお笑い好きだ。芸人の面白い姿を舞台袖からカメラに収められるなんて、願ってもみなかった。
「でも、この環境に甘えていちゃダメだと思うんです。先日、瀧本幹也さんの写真展を観に行ったんですけど、圧倒されて。自分もこんな風に心に焼き付く写真を撮りたい、と非常に感動しました」
画角に余計なものが入らないように気をつけたり、シャッターチャンスを根気よく待ったり。「この人のこの表情が撮りたい」と撮影の意図を明確にするようにもなった。そうした妥協のない撮影を心掛けることで、写真が圧倒的に変わったという。
「僕が撮っていきたいのは、芸人さんの自然な姿です。舞台上も舞台裏も、どちらの姿も残しておきたいと思っていて、それが10年後に振り返れる思い出と仕事の記録になれば嬉しい。将来的には、その写真展なんかできたら、とても幸せなことだと思いますね」

加賀が愛用するカメラ
「ニコン Zf」

加賀が撮影した写真




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