初仕事はカメラマンだった!?  かが屋・加賀 翔が写真に収め続ける芸人の姿とは

  • 写真:丸益功紀(BOIL)
  • 編集&文:石井 良
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写真やカメラをこよなく愛し、日常の中で撮ることを楽しむクリエイターたち。 かが屋・加賀 翔が愛用するカメラとその一台で撮った写真、こだわりについて聞いた。

いま、“カメラ”を手にし、“写真”を楽しむ人が増えている。ライカからインスタックスまで、多種多様に広がるカメラの選択肢を紹介しながら、写真の撮り方、そして印刷し額装するアイデアまでを、その道の達人たちにうかがいながら紐解き、紹介する。

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加賀 翔 お笑い芸人●1993年、岡山県生まれ。マセキ芸能社所属のお笑い芸人に。相方の賀屋壮也と2015年にかが屋を結成。「キングオブコント2022」決勝進出。2023年には池袋PARCO『3周年の壁を越えろ! プチ有吉の壁展』で初の個展を開催。

カメラ歴10年という加賀翔。マセキ芸能社に所属する際、カメラが特技と書いたら、初仕事はお笑いライブのカメラマンだった。

「それがきっかけで芸人を撮るようになって、いまでは毎日ニコンZfと望遠ズームレンズを持ち歩いています。最近はTV番組やライブの公式カメラマンとして呼んでもらうことも増えました」

加賀は、もともと生粋のお笑い好きだ。芸人の面白い姿を舞台袖からカメラに収められるなんて、願ってもみなかった。

「でも、この環境に甘えていちゃダメだと思うんです。先日、瀧本幹也さんの写真展を観に行ったんですけど、圧倒されて。自分もこんな風に心に焼き付く写真を撮りたい、と非常に感動しました」

画角に余計なものが入らないように気をつけたり、シャッターチャンスを根気よく待ったり。「この人のこの表情が撮りたい」と撮影の意図を明確にするようにもなった。そうした妥協のない撮影を心掛けることで、写真が圧倒的に変わったという。

「僕が撮っていきたいのは、芸人さんの自然な姿です。舞台上も舞台裏も、どちらの姿も残しておきたいと思っていて、それが10年後に振り返れる思い出と仕事の記録になれば嬉しい。将来的には、その写真展なんかできたら、とても幸せなことだと思いますね」

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外出時は、いつもこのスタイル。カメラバッグを旅行鞄と間違えられ、芸人仲間からは「地方営業ですか?」といじられるという。

加賀が愛用するカメラ
「ニコン Zf」

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毎日持ち歩いている「ニコン Zf」。コンパクトで操作感がよいところがお気に入り。ライブ撮影ではどこからでも撮れるよう望遠ズームを愛用する。他にも、「ニコン Z8」を所有している。

加賀が撮影した写真

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ネタ中、頭を叩いた瞬間に飛び散る汗。いつも舞台袖から見ているからこそ撮れた1枚。
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アンガールズ主催ライブにて。後輩を打ち上げに誘うかどうか悩んでいる時の顔。
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自身の写真集『まあるいふたり』の撮影で一周貸切。チャンスは1度なので緊張したそう。
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相方を撮影。ロケで乗せてもらったデコトラは、窓のデザインまでこだわっていた。

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